警告!
この記事の内容の少なくとも一部は『ハリー・ポッター:ホグワーツの謎』『ハリー・ポッター:呪文と魔法のパズル』『ハリー・ポッター:魔法の覚醒』『ホグワーツ・レガシー』からの情報です。この記事の中にはネタバレがあります。 |
狼人間、あるいは人狼(lycanthrope[1])とも呼ばれるこの存在は、満月の出現により凶暴な狼に変貌してしまうが、そうでないときは人間様の生物である[1]。狼人間の症状は人狼症[3](lycanthropy)、またはウェアウルフィー(werewolfry)と呼ばれる感染症により引き起こされた[4]。狼人間は満月下の変身中、外見上は通常の狼とほとんど区別できなかったが、通常の狼にはない人間に対する異常な攻撃性によって区別することができた[1]。
狼人間に噛まれても銀粉とハナハッカの混合物をすぐに傷口に塗ることができれば被害者は狼人間として生き延びられたが、狼人間としての生を拒み、死を懇願した例も多数知られている[1]。ダモクレスが発明した脱狼薬は狼人間が変身中も人間としての理性を保つことを可能にした[1]。
狼人間は変身を自分の意思で行うことはできず、一度変身すると自己を忘却して非常に攻撃的に振る舞った。狼人間は狼の姿のときは、機会さえあれば自分の親友や愛する人でさえ殺すと知られていた[5]。ただし、狼人間は人間の姿に戻ってもオオカミの状態で経験したすべてのことを思い出すことができた[5]。
イギリスのすべての狼人間は狼人間登録簿に自分の名前とその他の個人情報を記入する必要があったが、多くの場合、登録によって生じる不可避の恥辱と追放を逃れようとし、登録簿は長年にわたり不完全で信頼性が低いままだった[1]。
感染[]
"狼人間になるためには、満月の夜、狼の姿になった狼人間に噛まれる必要があります。狼人間の唾液が噛まれた者の血液と混じり合うと、感染が起きます。" —人間が狼人間になる方法 [出典]
人狼症は唾液と血液の接触によって広がる魔法の病気であった。したがって、満月の夜変身した狼人間に嚙まれた者はみずからも狼人間となった。この咬傷は放置すると失血死を招いたが、銀粉とハナハッカの混合物をすみやかに塗布すれば傷口を塞ぐことができた。ただし傷を治癒された被害者もまた狼人間となった。英国の狼人間研究の権威であるマーロウ・フォーファング教授によれば、マグルは傷が原因で死ぬ可能性がはるかに高く、狼人間となった者のほとんどは魔法族であった[1] 。
人間の姿をしているときの狼人間に噛まれた者は、生肉を好むようになるなどいくぶん狼じみた症状を発症したが、それ以外は長期にわたる悪影響になやまされることはなかった。ただし、狼人間による嚙み傷や引っ搔き傷は、その際狼の姿であったかどうかにかかわらず、対象に永久的な傷跡を残した[1] 。
狼人間をとりまく偏見は何世紀にもわたって烈しく、結婚をして子供を産むものはほとんどいなかった。しかし、狼人間になるのは満月の夜に変身した狼人間の咬傷を得た者だけであり、狼人間が人間のパートナーと結ばれた場合もその人狼症が子孫に受け継がれた事例はなかった[1] 。
満月の夜に変身した狼人間同士が交尾をおこなうと、ほとんど通常の狼に等しい仔狼が生まれる可能性があった。これは非常に稀なケースであり、記録に残っているのはたったの2例である。幼獣は非常に美しく、高い知能を有し、狼人間は無論のこと通常の狼よりもさらに攻撃性が低く、人間のみを執拗に攻撃するようなことはなかった。このような狼たちはかつてアルバス・ダンブルドアのとくべつな許可のもとホグワーツの禁じられた森に放たれたことがある。これは禁じられた森の狼人間の噂のもととなったが、ホグワーツの教師や森番は噂を生徒が危険な森へ入ることを防ぐための方便とし、あえてそれを訂正しなかった[1] 。
治療[]
"狼人間にまつわるマグルの神話や伝説の多くは、すべてがウソとは言いませんが、おおむね間違っています。たとえば、銀の銃弾を撃ち込んでも、狼人間は死にません。ただし、銀粉とハナハッカのエキスを混ぜたものを狼人間に噛まれて間もない傷に塗れば、傷口がふさがり、失血死を免れることができます(もっとも、噛まれた当人が狼人間として生きながらえることを悲観し、その場で死なせてほしいと懇願したという悲話も多く伝えられています)。" —治療は死を避けるためのものとしてほどこされる [出典]
残念ながら、人狼症を完全に治療する手段は存在しなかった。ただし、人狼症の最悪な症状の一部は脱狼薬で軽減できた。これにより狼人間は変身中でも人間の心を保持することが可能になり、他の人間や自分自身に危害を加える心配から解放された。しかしながら、脱狼薬は多くの複雑な材料が含まれる調合が非常に困難な魔法薬だった。リーマス・ルーピンによれば薬は不味かったが、砂糖を入れると薬効がなくなった[5][1]。材料が高価なため、狼人間がみずから薬を調合するは事実上不可能だった。ほとんどの狼人間は貧困にあえぎ、身分を明かすことなく魔法薬を得ることができなかった。狼人間は人間にのみ危害を加え、相手がいない場合は自傷を行う。しかし変身した状態で狼人間が人間以外の動物(変身したアニメ―ガスなど)と交友すると、狼男は他者も自己も傷つけようとしなくなり、体験はより耐えやすいものになると知られていた。
ギルデロイ・ロックハートによれば、異形戻しの術は狼男を永久に人間の姿に戻すことができた。ロックハートは他者の気をひくために多くの虚偽を述べていたため、この主張も非常に疑わしいものとして受け取れる。ただし、ロックハートの主張の多くは、彼が記憶をうばった魔女や魔法使いの実際の功績にも基づいていたため[6]、この呪文も実際に存在していた可能性がある。
1980年代、魔法省の狼人間捕獲部隊で働く魔法使いのセシル・リーは、ジェイコブのシブリングに、自分は仕事中にこの呪文を使用したと語った。しかし、彼にとって、これは狼男を完全に治すのではなく、一時的に人間の姿に戻すことを強制するだけだった。リーはロックハートのファンであり、不完全な結果は自分自身の能力不足であると考えていた[7]。
マグルの考えに反して、狼人間は銀の影響を受けなかった。ただし、銀粉とハナハッカの混合物は被害者の失血死を防いだ[1]。
描写[]
毎月の変身[]
"恐ろしいうなり声がした。ルーピンの頭が長く伸びた。体も伸びた。背中が盛り上がった。顔といわず手といわず、見る見る毛が生えだした。手は丸まって鉤爪が生えた。" —リーマス・ルーピンの変身 [出典]
狼男への毎月の変身は、対処しておかなければ大変な苦痛を伴い、その前後には通常、数日間の顔面蒼白と体調不良が続いた。狼の姿をしている間、狼男は人間としての善悪の感覚を完全に失った。しかし、(何人かの権威者、とりわけエメレット・ピカルディー教授がみずからの著書『狼の無法ぶり――なぜ狼人間を生かしておけないか』で述べたように)彼らが永久に道徳観念をうしなってしまったと主張するのは誤りである[1]。
人間である間は、普通の人間と同じ程度に善良かつ温和な狼人間も存在した。一方、フェンリル・グレイバックの場合のように、人間でいる間も危険な狼人間も存在した。グレイバックは人間の姿のときでさえ、人間にかみつき負傷を与えることを試み、そのためにみずからの爪をするどく研ぎ続けていた。狼男は通常、噛むことによってのみ被害者に感染したが、場合によっては行き過ぎて被害者を殺害することもありました[1]。
近くに攻撃できる人間がいないと、狼男は欲求不満から自分自身を攻撃した。これにより、リーマス・ルーピンのような多くの狼男には自傷傷と早老の傾向があった[5]。
外見と特徴[]
狼男は外見的には本物の狼とほとんど区別がつかなかった[1]。ただし、狼人間のほうが短い鼻、より人間のような目、毛にむらのある尾を持っていた。変身中をのぞけば、外見は通常の人間のように見えたが、たいてい老化がはやく、満月が近づくにつれて青ざめていった[1]。老化が早まるのが人狼症の症状によるものなのか、それとも身体的および精神的ストレスによるものなのかは不明である。
キアラ・ロボスカが人間の姿では白銀色の髪を持ち、変身した状態でも同様の色の毛皮を持っていたように[8]、いくつかの個人の身体的特徴が狼の姿にも影響する可能性がある。
狼人間と通常の狼のもっとも大きな違いは行動にあった。通常の狼はそれほど攻撃的ではなく、彼らを知性のない捕食者として描く膨大な数のマグルのおとぎ話は、じっさいのところ本物の狼ではなく狼人間を指しているのであろうと信じられていた[1]。
例外的な状況を除いて、通常の狼が人間を攻撃する可能性はない。しかし、狼人間はもっぱら人間を獲物にしており、他の生き物に危険をもたらすことはほとんどなかった[1]。
世論[]
偏見と差別[]
"狼人間であることを恥とする風潮は、何世紀もの間あまりに強く認識されてきたため、結婚して子どもをもうける者は極めて少数です。" —狼人間を取り囲む魔法界の偏見 [出典]
狼人間は一般に、魔法界から恐怖と嫌悪の目で見られていた。たとえ人間の姿をしていても、人々は狼人間が危険をもたらす可能性があると考えていたようである。かれらが社会から疎まれ、魔法界内で差別されることは珍しいことではなかった。リーマス・ルーピンはかつて友人のジェームズ・ポッターによって金銭面の支援を受けていたが[9]、彼が妻とともに殺されたあとはヨークシャーの荒れ果てた半廃墟のコテージに住み着き、自分の能力レベルをはるかに下回る多くの仕事を引き受け、そして同僚が自分の病に気づく前に転職するという不安定な暮らしをおくるようになった。
ドローレス・アンブリッジによって反人狼法が可決された1990年代、狼人間が魔法界で仕事を得ることは非常に困難だった[10]。 アンブリッジは、彼女が「半人間」と考えるものに対する非合理的で辛辣な憎悪のためにこの法案を起草した。反人狼法の結果、多くの人狼が貧困に苦しんだ。リーマス・ルーピンはホグワーツで闇の魔術に対する防衛術の教授として働くことでなんとか暮らしていた。セブルス・スネイプによって自分の状態が暴露された後、彼はこの役職から辞任することを決めた。リーマスは、ダンブルドアの慈悲がなければ、子供の頃にホグワーツに通うことさえ不可能だっただろうと述べた[5]。
無知と傲慢の表れとして、魔法省は狼人間たちが自ら省に出頭し、様々な行動規範、登録簿に署名することを期待していた。しかし狼人間であることを認めるために魔法省に足を踏み入れるような者はおらず、ただ魔法省が人狼の知性と尊厳を尊重していないことを示すこととなった。魔法生物規制管理部のライアル・ルーピンは、偏見に満ちた発言の結果自分の息子が感染するまで、狼人間を「魂がなく、邪悪で、死に値する生物」と見なしていた。
キングズリー・シャックルボルトとリーマス・ルーピンの個人的な友情と、1998年以降のマグル生まれと屋敷しもべ妖精の権利の向上を考慮すると、魔法大臣シャックルボルトの下で行われた省の改革には狼男に対する偏見の軽減が含まれていた可能性が高い。
報復[]
- ハリー・ポッター:"どうして連中はヴォルデモートが好きなの?"
- リーマス・ルーピン:"あの人の支配なら自分たちはもっとましな生活ができると考えている"
- — 第二次魔法戦争と狼人間の関わり[出典]
抑圧と差別に直面した狼人間のなかには魔法社会を憎み、独自のコミュニティを作り上げたものもいた。フェンリル・グレイバックの指導の下、このコミュニティはできるだけ多くの人々、特に子供たちを人狼症に感染させることに努め、いつの日か魔法界を支配するのに十分な力を持つことを目標とした。
グレイバックの指揮下にあった狼人間たちは第二次魔法戦争でヴォルデモートにつき、彼の支配下でより良い生活ができると信じていたが、リーマス・ルーピンは不死鳥の騎士団のために彼らをスパイしていた[11]。死喰い人は狼人間を見下しており、彼らには闇の印を持つことが許されなかった[12]。狼人間は一般市民がヴォルデモートに従うようにするための脅威として利用された。例えば、5歳のモントゴメリーは母親がデスイーターへの協力を拒否した後、グレイバックに致命傷を負わされた[11]。
明確に参加したことが知られているのはグレイバックのみだが、グレイバックの指揮下にあった狼男はホグワーツの戦いで死喰い人と共に戦った可能性がある[12]。彼らはヴォルデモート卿と団結した罪で終身刑を宣告されたか、捕縛時の抵抗で殺された可能性が高い。狼人間の軍団がグレイバックの新しいアイデアであったことは示唆されているが、このような狼人間のコミュニティがこの一件だけであったかどうかは不明である。同様に、グレイバックのコミュニティに所属していたすべての狼男が捕まったのか、それとも"地下"であったために一部のメンバーが捕縛を逃れて活動を続けたのかは不明である。
魔法省との関係[]
- ハリー・ポッター:"確かに魔法省は完璧じゃない。でも、第二次魔法戦争以来、僕たちはたくさんいいことをしてきたじゃないか。かつて狼人間は疎外され、差別されてたけど、僕たちの支援プログラムが功を奏して考え方が変わってきてる。魔法界がより包括的になりつつあるだろ?"
- コンスタンス・ピッカーリング:"あなたの成果を無視する気はないけど、最初の案では希望する狼人間すべてにトリカブト系の脱狼薬を無償提供することになってなかった? 政治と慣習が一番の善をもたらす変化を起こすことを邪魔してる"
- — 魔法省の政策の進歩性とその限界について[出典]
魔法省が人狼を規制しようとしていたがために、狼人間と魔法省の関係は険悪だった。ニュートン・スキャマンダーによると、狼人間の担当は何年も魔法生物規制管理省の動物部門と存在部門の間を行き来していた。
ある時期、狼人間登録と狼人間捕獲部隊はともにビースト部門にあり、同時に狼人間支援サービスの事務所は存在部門にあった。このような規制やサービスは、結局のところ失敗に終わった。というのも、自分を人狼であるとを認めるために省に入る者はおらず、したがって狼人間行動綱領の定める責任を負う者もいなかったからである。
1637年の狼人間行動綱領は、狼人間に魔法界で安全かつ合法的に共存するための枠組みを与えることを目的としていた。狼人間はこの掟に署名し、非人狼を襲ったり噛んだりしないことを約束しなければならなかった。また、狼に変身している間は家に閉じこもることになっていた。この掟に署名しようとする人狼がいなかったため、魔法省は狼人間による加害の犯人を追い詰めるのに大変苦労し、フェンリル・グレイバックはマグルの子供2人を殺害しても無実のふりをすることができた[1]。
人狼は変身した状態ではXXXXXの生き物に分類された[2]。狼人間はあくまで人狼症の罹患者であって半人間ではなかったが、ドローレス・アンブリッジはかれらを混血とよんだ[10]。
魔法省がデスイーターに乗っ取られた時でさえ、官僚と人狼の関係は緊張したままだった。死喰い人と純血主義者たちは人狼を見下し、かれらを単なる手下としてあつかい、また魔法使いを威嚇して服従させるためにのみ利用した。グレイバックは、死喰い人のローブを着ることを許されていたが、闇の印は与えられず、本物の死喰い人は彼を見下していた。グレイバック自身も、ハリー・ポッターを魔法省に連れて行けば、彼を捕らえた手柄がうばわれると承知していた。
キングズリー・シャックルボルトが魔法省の大臣に就任した第二次魔法戦争後、魔法省と狼人間の関係は改善された。キングズリーは戦死した狼人間であり友人だったリーマス・ルーピンの勇敢さを称え、史上初めて狼人間にマーリン一等勲章を授与した。リーマスの生とその終わりは、魔法界における狼男の汚名返上に重要な役割を果たした。また、英国魔法省は支援プログラムを立ち上げ、魔法界をより包括的なものにした[13]。
魔法教育[]
魔法界の子供たちは幼い頃から狼人間について教育されており、ホグワーツ魔法魔術学校の教科書にも狼男についての情報が載っていた。
ハリー・ポッターが学んだ闇の魔術に対する防衛術の教授たちに関連して、狼男についての何度かの言及があった。クィリナス・クィレルは黒い森で狼人間に遭遇したことがあり、狼人間に噛まれたときの治療法について授業で議論したこともあった[14]。ギルデロイ・ロックハートは、ワガワガの狼人間を倒したことがあるとされており、そのことは彼の著書『狼男との大いなる山歩き』で語られている。しかしロックハートは最終的にロンとハリーに、「醜い年老いたアルメニアの魔術師」が実際に人狼から村を救ったことを告白した。ロックハートのつぎに赴任したリーマス・ルーピンは狼男であった。
ハリー・ポッターの3年生の闇の魔術に対する防衛術の授業の1つで、ルーピンの代役を務めたセブルス・スネイプから小論文が課され、狼男について取り上げられた。しかし狼人間は本来3年生の最後の章まで取り上げられる予定はなかった[15]
人狼症の犠牲者[]
狼人間[]
"ほとんど全員がヴォルデモート側でね。" —グレイバックの群れを評して。リーマス・ルーピン [出典]
狼人間 | 備考 |
---|---|
フェンリール・グレイバック | 狼人間の群れのリーダー。多くの狼人間を味方にあつめた死喰い人の同盟者。史上最も野蛮な狼人間と評された。第二次魔法戦争後に捕縛される. |
リーマス・ルーピン | 幼少期フェンリール・グレイバックに噛まれる。不死鳥の騎士団のメンバー。ホグワーツの戦いでアントニン・ドロホフに殺害される。死後、狼人間初のマーリン勲章授与者となる。 |
サイラス・クランプ | 2010年代、漏れ鍋に宿泊していた狡猾な軽犯罪者。未登録の狼人間[16]。 |
キアラ・ロボスカ | 幼少期フェンリル・グレイバックに噛まれる。[8] 白銀の毛並みを持った狼人間。 |
ワガワガの狼人間 | ギルデロイ・ロックハートがホグワーツで闇の魔術に対する防衛術の教授を務めていた頃、著書狼男との大いなる山歩きの中で論じられる。ロックハートはこの人物を完全に創作したのかもしれないが、彼はしばしば他人の手柄を自分の手柄にしていたため、狼男自体は存在し、別の誰かによって倒されたのかもしれない。 |
氏名不詳のドラゴン学者 | 噛まれたのちに、聖マンゴ魔法疾患傷害病院に受け入れられた. |
氏名不詳の狼人間 | 噛まれたのちに、聖マンゴ魔法疾患傷害病院でアーサー・ウィーズリー(ナギニに噛まれた)と同じ病室に受け入れられた. |
匿名作者 | 1970年代、自身のノンフィクション小説『毛だらけの鼻、人間の心』にみずからの胸が張り裂けるような苦悩の人生をつづった。 |
氏名不詳の狼人間 | 1985年の夏、マグルのスカーレット・スパークスを襲い人狼症を感染させた[17] |
スカーレット・スパークス | 1985年の夏、狼人間に襲われる。当初は死亡したものと思われていたが、のちに狼人間として生きながらえていたことが判明した。 |
行方不明の狼人間 | 聖マンゴ魔法疾患傷害病院に受け入れられたが、のちに逃げ出し狼人間捕獲部隊に追われる身となる。アラスター・ムーディとジェイコブのシブリングに追跡され、最終的に脱狼薬を提供される |
狼人間の群れ | よりよい生活を求め、ヴォルデモートにくみした狼人間のグループ[11]。 |
ウィリアム | 19世紀の狼人間。変身の前に家族に家から追い出され、人間のすがたのまま死亡した。 |
氏名不詳の中世の狼人間 | 氏名不詳の中世の女性。狼人間となったあとは、幼い娘を守るために家を出た。1890年代までに、この悲劇的な物語を描いた一連のタペストリーが作成され、他の狼男の記念品とともにホグワーツの秘密の部屋に置かれた。タペストリーの物語はおそらくフィクションであるが、魔法使いのフィールドガイドは物語の異同があることを示し、なんらかの実際の出来事がもととなっていることがほのめかされている。 |
アビゲイル | 2010年頃のホグワーツ魔法魔術学校のグリフィンドールの生徒。 |
非狼人間[]
魔法使い | 備考 |
---|---|
モントゴメリー | 死喰い人にそむいた両親への罰として5歳のときフェンリル・グレイバックに襲われ、その傷がもととなり死亡した[18]。 |
ウィリアム・ウィーズリー | 人間の姿のフェンリル・グレイバックに襲われ、軽度の狼じみた症状を発症する(生肉を好むように)。顔に治療不可能な傷跡を負う[19]。 |
ホグワーツの防衛者 | この戦いの犠牲者の中には、ある程度の後遺症を得た者がいたと推測できる。おそらくそれはビル・ウィーズリーがフェンリル・グレイバックによって受けた影響に似ているだろう。倒れ伏した人々にグレイバックは動物的な姿で噛み付いていたことが示唆されているが、リーマス・ルーピンが人間の姿で戦いに参加できていたことから、実際には人間の姿であったと推測できる。 |
ラベンダー・ブラウン | ホグワーツの戦いのさなかフェンリル・グレイバックに襲われる[20]。生死不明。 |
既知の狼人間[]
- 毛だらけの鼻、人間の心の作者
- ワガワガの狼人間
- 行方不明の狼人間
- 氏名不詳の狼人間
- サンパウロのパブのオーナー
出版物[]
主題、あるいはいち記述としての言及を問わず、魔法会には狼人間に関する情報を含んだ多くの書籍があった。
こちらも参照[]
- 血の純度
- リーマス・ルーピン
- フェンリル・グレイバック
- ウィリアム・ウィーズリー
- 脱狼薬
- 狼人間の軍団
- 異形戻しの術
語源[]
werewolfという単語は古英語のwer ("man") wulf ("wolf")に由来する
古代ギリシャ語のλυκάνθρωποςはλύκοςが"wolf"、άνθρωποςが"human"を意味する。
舞台裏[]
- 小説から派生した作品群において、狼人間はまったく狼に似ておらず、より人間に似た異形のすがたで描かれる。この描写は正史と矛盾している。
- 狼人間はヨーロッパの多くの国の伝承に登場する生き物である。伝統的には狼に変身する人間がそう呼ばれるが、現代のフィクションにおいては人間と狼のハイブリッド、亜人種として描かれることも多い。
- 1991-1992の学年度、クィレル教授は1年生の闇の魔術に対する防衛術の授業において狼人間に噛まれた場合の対処法を記した資料を配布した。また1993‐1994の学年度、ルーピン教授の代理で授業を受け持ったスネイプ教授は3年生に狼人間のレポートを課した。ただし本来の予定では狼人間は3年生の教科書の最終章まで取り上げられる予定はなかった。
- ドラコ・マルフォイはかつて一度、禁じられた森には狼人間がいると主張したことがある。実際には、満月の夜に交尾をした狼人間の両親から生まれた賢く美しい普通の狼の仔(cub)たちが森にすんでいた。1992年の罰則中、ハリー・ポッターはルビウス・ハグリッドに、狼人間がユニコーンを殺したのではないかといったが、ハグリッドは狼人間はそれほどすばしっこくないと答えた[21]。
- トム・リドルは、若いころのハグリッドが狼人間の仔(cub)をベッドの下で育てていたと主張したが、このことはリドルの嘘、誹謗中傷であったことがJKローリングによって確認されている[22]。
- トム・リドルはまた別の場面で、狼人間の子供を仔(cub)として言及したことがある。彼はマルフォイ邸でニンファドーラ・トンクスとリーマス・ルーピンの結婚に関してマルフォイ家とベラトリックス・レストレンジをからかい、ドラコ・マルフォイにその仔(cub)の子守りをするのかと尋ねた。
- 映画ハリー・ポッターと謎のプリンスでは、ルーピンがハリーにいらだちを見せたあと、アーサー・ウィーズリーが「症状は健康を損なう」と言い、つづいてトンクスが「周期の最初の夜はいつも最悪」と説明する。これは、狼人間が変身そのもの以外の症状に苦しみ、それが直接的または間接的に狼人間の忍耐力を低下させ、状態をより過酷なもの追い込んでいることを暗示しているのかもしれない。その周期がどの夜から始まるかは不明だが、満月、その翌日の夜、あるいは新月である可能性が高い。
- これは満月までの1週間に起こる "病気 "の副作用である可能性もある。
- 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の映画版に付随するThe Essential Defence Against the Dark Artsは1995年のビデオゲームThe Beast Withinに由来する膨大な量の狼人間の情報を含んでいるが、これにはより高位のソースの情報と矛盾する点もあるため正史とみなすべきではない[23]。そのような矛盾する矛盾する記述には下記のようなものが含まれる
- 狼男になるには噛まれる以外にもいくつかの方法がある。これには、魔法によって変身の力を与えられること、Lycacomiaの呪い、狼人間の両親のもとに生まれることなどが含まれる。しかしポッターモアは、狼男になる唯一の方法は満月の狼男に噛まれることであると明言し、人狼症の遺伝を明確に否定している。
- 人狼は意志によって、あるいは月の満ち欠けや他の人狼の遠吠えを聞いて強制された場合など、さまざまな手段で狼の姿に変身することができるとしている。しかし幻の動物とその生息地によれば、狼人間を変身させることができるのは満月だけである。
- 狼人間の魂は人間の血を味わうと永遠に呪われ、死してなお魂は次の段階へと行けないとされる。しかし、リーマス・ルーピンは復活の石でヴェールのむこうから呼び戻すことができたため、彼はただしく次の段階へ行けたはずである。ただし、我々が知る限り、彼が狼人間の姿で実際に人を殺したことはない。
- 現実にもLycanthropyという疾患が存在する。ただし、こちらは自分を狼であると思い込む精神疾患である。
登場作品[]
- ハリー・ポッターと賢者の石 (初言及)
- ハリー・ポッターと賢者の石 (映画) (言及のみ) (声)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (言及のみ)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋 (映画) (言及のみ)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (初登場)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (ゲーム)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット (言及のみ)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画) (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (ゲーム) (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (映画) (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス (ゲーム) (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッターと呪いの子 (言及のみ)
- ハリー・ポッターと呪いの子 (舞台) (言及のみ)
- 幻の動物とその生息地 (言及のみ)
- LEGO Harry Potter: Building the Magical World
- LEGO Harry Potter: Characters of the Magical World
- レゴ ハリー・ポッター 第1章-第4章
- レゴ ハリー・ポッター 第5章-第7章
- レゴ ハリー・ポッター
- ポッターモア
- ハリー・ポッター魔法族大図鑑
- ハリー・ポッター魔法生物大図鑑
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの事件簿 (人間の状態で登場)
- ハリー・ポッター:ホグワーツの謎
- ハリー・ポッター:魔法同盟
- ハリー・ポッター:呪文と魔法のパズル (言及のみ)
- ハリー・ポッター:魔法の覚醒
- ホグワーツ・レガシー (言及のみ) (像として登場) (タペストリーとして登場)
- テンプレート:HPWA
脚注・出典[]
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 Writing by J. K. Rowling: "Werewolves" at 魔法ワールド
- ↑ 2.0 2.1 幻の動物とその生息地
- ↑ 狼人間 ワーナー・ブラザーズ 魔法ワールド特集
- ↑ ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画) - (この画像を参照)
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
- ↑ ハリー・ポッターと秘密の部屋
- ↑ ハリー・ポッター:ホグワーツの謎, 1年, Side Quest "Hallowe'en Feast"
- ↑ 8.0 8.1 ハリー・ポッター:ホグワーツの謎, 1年, Side Quest "Howling Hallowe'en"
- ↑ J.K. Rowling's Comments at Carnegie Hall
- ↑ 10.0 10.1 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
- ↑ 11.0 11.1 11.2 ハリー・ポッターと謎のプリンス
- ↑ 12.0 12.1 ハリー・ポッターと死の秘宝
- ↑ ハリー・ポッター:魔法同盟, Brilliant Event: Constance's Lament
- ↑ 『ハリー・ポッターと賢者の石』第13章 ニコラス・フラメル
- ↑ 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』第9章 恐怖の敗北
- ↑ ファンタスティック・ビーストと魔法使いの事件簿 第6章「不潔なビジネス」
- ↑ ハリー・ポッター:ホグワーツの謎, 3年, Side Quest "Penny for Your Thoughts"
- ↑ 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第22章 埋葬のあと
- ↑ 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』第29章 不死鳥の嘆き
- ↑ 『ハリー・ポッターと死の秘宝』第32章 ニワトコの杖
- ↑ 『ハリー・ポッターと賢者の石』第15章 禁じられた森
- ↑ Barnes and Noble Yahoo! Chat, available here
- ↑ ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画) (この画像を参照)
魔法省分類別の魔法生物 | |
---|---|
X | フロバーワーム · ホークランプ |
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