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「オリバンダーの杖は一本一本、強力な魔法を持った物を芯に使っております。一角獣のたてがみ、不死鳥の尾の羽根、ドラゴンの心臓の琴線。一角獣も、ドラゴンも、不死鳥もみなそれぞれに違うのじゃから、オリバンダーの杖には一つとして同じ杖はない。もちろん、他の魔法使いの杖を使っても、決して自分の杖ほどの力は出せないわけじゃ」
ギャリック・オリバンダー[出典]

とは準知性的な魔法の道具であり、魔女や魔法使いが魔力を集中させて使うことにより、高度な魔術を発揮できる。ほとんどの呪文は杖の助けを必要とするが、無くても使える場合もある。しかし杖無しの魔術は非常に難しく、高い集中力と不可能に近い技能が必要であるため、ほんの一握りの強力な魔法使いしか使いこなせない。[1]

杖は杖作りによって製作される。もっとも有名なのはイギリスのギャリック・オリバンダーグレゴロビッチである。全ての杖は魔法動物とそれを覆う木材で出来ている。同じ動物の個体から芯を採ったり、同じ木を使ったりすることはあるが、まったく同じ杖は存在しない。杖の歴史と魔法の特性についての研究を杖の術という。

魔法と杖

通常、杖を使う魔法は呪文を口に出して唱えるが、上級の魔法使いは無言呪文を使うことができる。また、杖には感情のようなものがあり相性の良い魔法使いに使われたとき最も力を発揮する。

杖と杖の術

「杖が魔法使いを選ぶのじゃ。そこまでは、杖の術を学んだ者にとって、常に明白なことじゃった」
―ギャリック・オリバンダー[出典]

杖の術とは杖の歴史と魔力について学ぶ学問であり、杖作りギャリック・オリバンダーによれば「魔法学の中でも複雑で謎が多い」分野である。杖が持ち主を選び、その忠誠心が他に移ることがあるという考えは杖の術に基づくものである。

材料

Wands-Cores

それぞれ異なる芯と木を使った3本の杖

ほとんどの杖は長く、薄い棒状ので中にが入っている。杖の木にはヒイラギ、スズカケノキ、コクタン、サンザシ、モミ、ハシバミ、セイヨウナシ、カシ、サクランボ、ブドウ、ナナカマド、スギ、キヅタ、シタン、リンボク、ヤナギ、ニレ、トネリコ、マホガニー、イチイ、カバノキ、ポプラ、ライム、ニワトコなどが使われている。

芯として使われるものには不死鳥の羽根ドラゴンの心臓の琴線ヴィーラの髪一角獣の毛セストラルの尾の毛ニーズルのひげ、トロールのひげケルピーの毛などがある。オリバンダーはヴィーラの髪を使うと「気まぐれ」な杖になってしまうため使わないと述べている。

杖の所持

「杖を持つ権利は魔法使いと小鬼の間で、長い間論争されてきました」
―グリップフック[出典]

ほとんどすべての魔女と魔法使いは魔法教育の始まる直前の11歳に最初の杖を買う。イギリスではほぼ全員の魔女と魔法使いがダイアゴン横丁オリバンダーの店で買っている。ここではオリバンダーがいくつもの杖を客に持たせ、合う杖が見つかるまで(杖が客を見つけるまで)試していく。ウィーズリー家では兄弟が多く新品を買う余裕がなかったためロン・ウィーズリーホグワーツ入学時に兄チャーリーおさがりを使用していた。

使用の権利

「ヒトにあらざる生物は、杖を携帯し、またはこれを使用することを禁ず」
杖の使用規則第3条[出典]

小鬼屋敷しもべ妖精といった非人間の生物は杖の所有や使用を禁じられている。特に小鬼は杖の禁止に反発して魔法界で論争を起こし暴動も起きている。魔法を使えないマグルの杖所有については不明であるが国際機密保持法に抵触する可能性がある。

未成年で退学となった魔女や魔法使いはそれ以降魔術の練習をすることが禁じられ、杖は没収され折られてしまう。ルビウス・ハグリッドはその運命をたどったがどうにかして修理され、彼はに隠して持ち歩いている。ダームストラングから退学処分となったゲラート・グリンデルバルドはその後も杖を持ち続けている(あるいは新たに手に入れている)ため、この処分はホグワーツ魔法魔術学校限定の可能性もある。また、逮捕された魔法使いも当然杖は使えない。バーティ・クラウチ・ジュニアアズカバンでは杖は使えないと言っている。しかし折られるわけではなくベラトリックス・レストレンジは脱獄した後自分の杖を取り戻している。

第二次魔法戦争終わりの年イギリス魔法省死喰い人たちに廃止され新しい法律が制定された。それはマグル生まれの魔女や魔法使いは「本物」の魔法族から魔法を「盗んで」いるとしており同じく盗んだ杖を没収するというものであった。こうした者たちの中で投獄されなかったものは杖なしと呼ばれ路上で生活を始めた。

職人

Blue Glass Arrow 詳細は杖作りを参照
「杖はここにかぎる。杖のオリバンダーだ。最高の杖を持たにゃいかん」
ルビウス・ハグリッド[出典]
GarrickOllivander

オリバンダー

杖はもともとヨーロッパで発明され多くの杖作りが存在する。イギリスではギャリック・オリバンダーが最も有名で、ロンドンダイアゴン横丁にある彼の店は紀元前382年から続いている。オリバンダーは1996年の夏[1]ヴォルデモートの命令で死喰い人たちに誘拐され行方不明となる。ハリー、ロン、ハーマイオニー、そして屋敷しもべ妖精のドビーに救出された彼は、ニワトコの杖や杖の忠誠心についてハリーに教える。

イギリスにはジミー・キデルという杖作りも存在するがオリバンダーのものほど質はよくないとされている。

他の有名な杖作りにビクトール・クラムの杖を作ったマイキュー・グレゴロビッチがいる。彼は一度ニワトコの杖を所有している。1997年、彼はニワトコの杖を探すヴォルデモートに捕まりその殺害されている[2]

伝説ではがニワトコの木から最強の杖を作り出したと言われているが、アルバス・ダンブルドアアンチオク・ペベレルが作成者であろうと考えていた。

舞台裏

Wand 1

マリー・グランプルによって描かれた柄のない細長い杖

  • 映画シリーズでは杖に大きな柄(取っ手)がついている場合がある。例えばヴォルデモートの杖の骨の柄であるが、原作でははっきりとは描かれていない。『死の秘宝』ではヴォルデモートがリリーとジェームズを殺した夜のフラッシュバック場面で「「あの人」は杖の柄をいじった」と書かれている[3]。原作のアメリカ版表紙を担当したマリー・グランプルは全ての杖を細長い棒として描いている。ハリーの杖はドラゴンのものと比べて細く「鉛筆のよう」[3]と表現されていることを裏付けている。
  • 映画ではまた、原作より杖が5センチほど長めに描かれている。
  • 杖の長さは持ち主の大きさに比例している。杖が長ければ魔法使いの背も高く、短ければ背も低い。ルビウス・ハグリッドは長い杖を持ちドローレス・アンブリッジは短い杖を持っているように大体あてはまるがドラコ・マルフォイのように長身で比較的短い杖を持つ者もいる。J・K・ローリングは身長より、性格に欠陥がある者が短い杖を持っていることが多いと話した。
  • J・K・ローリングはロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーハリー・ポッターの杖の材質を決めるとき、それぞれの誕生日とケルトの暦を合わせて決めた[4]
  • 映画の1作目と2作目では杖にあまり特徴はないが3作目『アズカバンの囚人』の映画版から持ち主の個性に合わせ特徴的な形を持つようになった。
  • 映画シリーズでシェーマス・フィネガンを演じたデヴォン・マーレイは8本小道具の杖を折っており、出演者の中でも最多である[5]ダニエル・ラドクリフは杖でドラム遊びをやったため同じくらい壊している。
  • J・K・ローリングマグルは杖を使えないとしつつも杖に蓄積された魔法が暴発して惨事を引き起こす可能性があると述べた。
  • 杖は所有者が死ぬと埋められるか焼かれることが多い。
  • 杖所有の権利については1692年に国際魔法使い連盟によて定められた。このときマグルの迫害が過熱しており魔法族は身を隠すことを考えていた[6]
  • ハリーの杖はヒイラギの木(ほとんどが白)で作られていると描写されているが、映画では暗い色になっている。ところが映画の杖は染められていたり色を付けられているので矛盾ではない。製作時にはほとんどの杖がマット素材のため色を付けられた。
  • ビクトール・クラムの杖とハーマイオニー・グレンジャーの最初の杖は同じ長さで同じ芯を使用している。
  • レゴ ハリー・ポッター』では『レゴ スター・ウォーズ』のライトセーバーの役目を杖に持たせているため、杖は太く長く、キャラクター並みに大きい。
  • ポッターモアによれば、原作中杖が使われたのは763回である[7]
  • 杖はヨーロッパで発明されたためアフリカではあまり使われていない。ウガンダの学生は多くのスペルを杖なしで学ぶ。

登場作品

脚注

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