『幻の動物とその生息地』とは2001年にJ・K・ローリングがコミック・リリーフ・チャリティーのために書き下ろした本である。『ハリー・ポッター』シリーズ中に登場する教科書「幻の動物とその生息地」のコピーという設定でありニュート・スキャマンダーという仮名のもとで出版された。貧困問題への募金補助のためにマグル向けに発売されたという形をとっている。アルバス・ダンブルドアによる前書きが掲載されている。
冒頭の著者についての項目によればこのコピーは「第52版」である。
本の中には始めから終わりまでハリー・ポッター、ハーマイオニー・グレンジャー、ロン・ウィーズリーらによる落書きが書き込まれている。
これまでに複数の版が出版された。また、『クィディッチ今昔』、『吟遊詩人ビードルの物語』も似たような体裁を取っている。
2016年9月18日、ポッターモアにおいて本書のeBook用新デザインのカバーが公開された。オリー・モスによるデザインで表紙にはヒッポグリフがあしらわれている。この作品は2017年3月14日にJ・K・ローリングによる新しい序文を加えて再出版した。収益の一部は再びコミック・リリーフに寄付される[1]。
内容[]
- 著者について
- まえがき ― アルバス・ダンブルドア
- 序論 ― ニュート・スキャマンダー
- この本について
- 魔法動物とは何か?
- 幻の動物に関するマグルの認知度小史
- 隠れた魔法動物
- 魔法動物学はなぜ重要か
- 魔法省分類
- 幻の動物事典 (アルファベット順)
舞台裏[]
- 2013年、J・K・ローリングは映画版『幻の動物とその生息地』の脚本を書くと発表した。ローリングはニュートン・スキャマンダーにフォーカスし『ハリー・ポッター』シリーズの出来事より前の時代になると告げた。邦題は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』となった。