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みんなが僕のことを特別だって思ってる。『漏れ鍋』のみんな、クィレル先生も、オリバンダーさんも・・・・・・でも、僕、魔法のことは何も知らない。それなのに、どうして僕に偉大なことを期待できる?有名だって言うけれど、何が僕を有名にしたかさえ覚えていないんだよ ハリー・ポッター
ハリー・ジェームズ・ポッター1980年7月31日生まれ)は半純血魔法使いで、ジェームズリリー・ポッター(旧姓エバンズ)のひとり息子。近年で最も有名な魔法使いのひとりである。ハリーはわずか1歳と3か月の時にヴォルデモート卿に命を狙われた。1980年の7月末に生まれた男の子が闇の帝王を倒すという予言を信じたヴォルデモートは、予言に当てはまるふたりの赤ん坊、ハリーとネビル・ロングボトムのうち前者を脅威とみなし、ポッター家を襲撃した。ヴォルデモートは息子を守ろうとするポッター夫妻を殺害したが、ハリーを殺そうとした際に呪文が逆流し自らの身を滅ぼすことになった。闇の帝王の失墜により第一次魔法戦争に終止符が打たれ、ハリーは魔法使いの間で「生き残った男の子」として知られるようになったが、リリーが自らを犠牲することで息子に与えた保護の力を継続させるには、ハリーを血縁者のもとで育てる必要があった。ハリーはマグルの伯母ペチュニア・ダーズリーの家で愛されることなく育ったが、少なくともアルバス・ダンブルドアの施した強力な呪文のおかげで、17歳になるまでの間ヴォルデモートの脅威から守られ続けた。1991年、ホグワーツ魔法魔術学校に入学した時点で、ハリーは死の呪文を免れた唯一の人物(当時)として既に有名になっていた。

ハリーは11歳の誕生日に鍵の番人ルビウス・ハグリッドから自分が魔法使いであることを教えられた。ホグワーツに入学し、グリフィンドール寮に配属されたハリーはロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーの親友となり、1世紀以上の間で最年少のクィディッチ・シーカーとなった。彼はのちに寮のチームのキャプテンとなり、クィディッチ杯2冠を達成する。ホグワーツの生徒になって数年の間に、ハリーは賢者の石をヴォルデモートから守り、秘密の部屋でロンの妹ジニー・ウィーズリーを救うという功績を遺した。ホグワーツの4年生になったハリーは三大魔法学校対抗試合に優勝するが、この大会はセドリック・ディゴリーの死とヴォルデモートの復活という悲劇によって幕を閉じる。魔法省が闇の魔法使いの復活を認めようとしない中、ハリーは翌年度からダンブルドア軍団を導き、神秘部の戦いに身を投じることになった。彼はこの戦いで後見人のシリウス・ブラックを失う。

ハリーは第二次魔法戦争の戦いで大きな役割を果たし、ロンやハーマイオニーらと共にヴォルデモート卿のホークラックス破壊に乗り出した。ホグワーツの戦いのさなか、彼はセブルス・スネイプフレッド・ウィーズリーの死を目撃し、リーマス・ルーピンニンファドーラ・トンクスコリン・クリービーを含む多くの恩人や友人を失った。ヴォルデモートとの対決に臨んだハリーは、敵の魂の断片を破壊するため、自らの命を投げ出した。ハリーはリンボで死んだはずのアルバス・ダンブルドアと再会し、闇の帝王の過去にまつわる話を聞いた。生きるか、そのまま進むかの選択を迫られたハリーは、生きる道を選んだ。再び目を覚ました後、ハリーはヴォルデモートに究極的な破滅をもたらした。

また、ハリーはわずか17歳にして3つの死の秘宝を揃えており、知られている限りで唯一の死の征服者である。

戦争が終わった後、ハリーは闇祓いとなり、ジニー・ウィーズリーと結婚して3人の子どもをもうけた。長男ジェームズ・シリウスは父親とシリウス・ブラックから、二男アルバス・セブルスはアルバス・ダンブルドアとセブルス・スネイプから、長女リリー・ルーナは母親とルーナ・ラブグッドにちなんで名付けられた。また、ハリーはエドワード・リーマス・ルーピンの後見人となった。やがてハリーは26歳という記録的な年齢で闇祓い局の局長となり、しばしばホグワーツで闇の魔術に対する防衛術の教鞭をとった。ハリーは2019年から魔法法執行部部長の地位に就任した。

経歴

系譜

おまえの父さん母さんのようないい人はどこを探したっていやしない ハリー・ポッターに対してルビウス・ハグリッド

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幼いハリーと亡き両親

ポッター家は歴史ある裕福な純血の家系であり、遡れば一族の創始者スティンチコームのリンフレッドに行き着く。リンフレッドは「Potterer」(うろうろする人、猟犬といった意味がある)という愛称で親しまれていたが、年月が経って変化し単に「Potter」とだけ呼ばれるようになった。一家は省略されたニックネームの方を姓にしたため、のちの子孫たちは「ポッター」と呼ばれることとなった。

ポッター家はまた、ペベレル家の子孫でもあった。彼らは死の秘宝のひとつを作成したイグノタス・ペベレルの親族であり、一家の遺産として代々透明マントを受け継いでいた。ポッター家はゴーント家ヴォルデモート卿の先祖)とも遠い親戚関係にある。ゴーント家はカドマス・ペベレル(秘宝を作った3人兄弟のひとり)の代でペベレル家と繋がっているからである。この家系は蘇りの石指輪にはめ込んで代々相続していた。

17世紀が始まる前、ハリーの先祖の数人はアメリカ合衆国に移民した。ポッター家はかつてアメリカ合衆国魔法議会(マクーザ)と強い結びつきを持っていた。その結果、マクーザの最初の12人の闇祓いのひとりにエイブラハム・ポッターが登場することとなった。エイブラハムの死後数世紀のち、系図学者たちがハリーとの隠れた関連を解き明かした。

ポッター家のメンバーふたりがウィゼンガモットに席を有していた。ラルストン・ポッターヘンリー・ポッターである。ハリーは莫大な遺産を祖父母であるフリーモントユーフェミアから相続することになった。フリーモントはスリーク・イージーの直毛薬の発明により一家の財産を四倍に増やしていた。

それに対して、ハリーの母親リリー・エバンズマグル生まれで、家族の中で初めての魔法族だった。リリーにはペチュニアという名の姉がおり、彼女が息子ダドリー・ダーズリーとハリーを一緒に育てた。

ポッター家は純血であるため、父方の家系を通してブラック家マルフォイ家ウィーズリー家ロングボトム家(他の純血の家系も同様)の魔法使いや魔女たちと親戚関係にあるとも考えられる。ハリーはマグルである母方の親戚、エバンズ家ダーズリー家しか知らずに成長した。

生い立ち (1980年~1981年)

あの子は有名人です――伝説の人です――今日のこの日が、いつかハリー・ポッター記念日になるかもしれない――ハリー・ポッターに関する本が書かれるでしょう――私たちの世界でハリーの名を知らない子供は一人もいなくなるでしょう 魔法界におけるハリーの将来についてミネルバ・マクゴナガル

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幼児のハリーを殺すためゴドリックの谷の姿を見せるヴォルデモート

ハリー・ポッターは1980年7月31日ジェームズリリー・ポッターのもとに生まれた。第一次魔法戦争の最中であったため、両親はともに最初の不死鳥の騎士団の団員であった。ハリーはやがてクラスメイトとなるネビル・ロングボトムの数時間後に誕生した。誕生後、ヴォルデモート卿が一家を狙っていることが明らかになりハリーは両親と隠れて暮らすことになった。一家はゴドリックの谷の村に移り住み、アルバス・ダンブルドア忠誠の術をかけて場所を隠した。夫婦はまた、シリウス・ブラック秘密の守人にしようとしたが、ブラックの助言で狙われにくいと思われたピーター・ペティグリューを選んだ。恐ろしい運命のいたずらが、ペティグリューはヴォルデモート卿のスパイであった。のちに彼はジェームズとリリーを裏切って自らの死を偽装するとすべての罪をシリウス・ブラックに被せた。

ハリーが生まれるとリリーは洗礼を行った。これは密かで急ぎの式であり出席者はジェームズ、リリー、ハリー、シリウスのみであった。ハリーの1歳の誕生日にシリウスはおもちゃの箒をプレゼントした。リリーはシリウスに送った手紙の中で、この箒がハリーの一番のお気に入りのおもちゃであり、これに乗ってペチュニアから贈られた不格好な花瓶を壊してしまったと書いている。リリーとジェームズはまたささやかな誕生日の茶会を開いた。出席したのは夫妻とハリー、バチルダ・バグショットのみであった。ポッター家はネコを飼っていたがヴォルデモートの襲撃後どうなったかは不明である。

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自らを犠牲にしてハリーを守るリリー・ポッター

1981年のハロウィーンの夜、ヴォルデモート卿がゴドリックの谷に現れジェームズとリリーを殺害する。闇の帝王はまず、不運にもを持っていなかったジェームズが立ちはだかってきたため、ためらいもなく彼を殺した。リリーはヴォルデモートが来るとハリーを守ろうとして殺された。彼女の犠牲によりがハリーを守る壁となって死の呪いを防いだ。ヴォルデモートが呪文をかけようとすると呪いは逆流しハリーを殺す代わりにヴォルデモート自身を襲った。ヴォルデモートは力をすべて失い、肉体は跡形もなく消滅してしまったが、このときまでに作っていた分霊箱の効果で生きながらえていた。日記ゴーントの指輪スリザリンのロケットハッフルパフのカップレイブンクローの髪飾りなどが彼の分霊箱であった。この事件の際、ヴォルデモートは自分の能力の一部をハリーに与えてしまっただけでなく魂の一部も彼の中に閉じ込めてしまったため、ハリー自身も分霊箱のひとつとなった。これによりハリーは死の呪いを受けて生き残った唯一の人物となり「生き残った男の子」という称号で呼ばれるようになった。呪いの影響によりハリーの額には稲妻型の傷跡が残り、ヴォルデモートの宿敵として印されたことになる。この傷跡はヴォルデモートとの精神感応的なつながりを開くため、その後の人生ではハリーにとって災いでもあり強力な武器でもあった。

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ヴォルデモート卿の手により初めて死に直面する幼いハリー

アルバス・ダンブルドアからハリーの伯父伯母の所まで彼を運んでくるようにと命令を受けたルビウス・ハグリッドがハリーを家(ヴォルデモートの呪いの逆流でほとんど破壊されていた)から救い出した。このときポッター夫妻の親友だったシリウス・ブラックが現場に現れ、ジェームズとリリーが死んだ今、後見人の自分にハリーを育てさせてくれと懇願した。ハグリッドは一刻も早くハリーを親戚の家へ運べとのダンブルドアからの指示があると言って断った。崩れたポッターの家でハグリッドがハリーを見つけたとき、ハリーと彼のベッドは白い光に照らされていたという。

シリウスは不服であったが承諾し、プリベット通り4番地まで運ぶために自分の空飛ぶオートバイをハグリッドに譲った。ダンブルドアは状況を説明する手紙とともにダーズリー家にハリーを預けたが、一家が手紙を彼に見せることはなかった。その代わり、ハリーはその後10年間を自分が魔法使いであるとも知らず厳格かつ悲惨な家庭で過ごす事になる。

プリベット通りでの生活 (1981年~1991年)

ペチュニア!我が家にはああいう連中はお断りだ。ハリーを拾ってやった時誓ったろう?ああいう危険なナンセンスは絶対たたき出してやるって ハリーが魔法使いであることを否定するバーノン・ダーズリー

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プリベット通り4番地にハリーを運ぶルビウス・ハグリッド

ハリーの伯父と伯母であるダーズリー夫妻はマグルであり魔法界に対して一切の理解も示そうとせず、生前から関係を断ってきたハリーの家族についても彼に教えることはなかった。ダーズリー夫妻は「普通の」家族であることを何より誇りとし超常的なものには嫌悪を示した。ダーズリー夫妻は、ハリーの両親は自動車事故で死亡しジェームズは無職の飲んだくれであったと嘘をついていた。ハリーの額にある稲妻型の傷跡(ヴォルデモートの死の呪いにより付いた傷である。彼は額の痛みとともに緑の閃光と冷たい高笑いを思い出すことがあった)もその事故の時ついたのだと話して聞かせた。ハリーは記憶に残る光景が何であるのか、自動車事故なのかを思い出すことができなかった。ペチュニアバーノンはハリーが質問すること、特に両親について尋ねることを禁じた。また、ダーズリー夫妻はジェームズとリリーの写真を持っておらず、ふたりともできるだけ彼らの話題を避けていた。

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ミネルバ・マクゴナガルと共にダーズリー家にハリー・ポッターを届けるアルバス・ダンブルドア

夫妻は稀ではあったが確実に姿を見せるハリーの魔力に動揺した。ふたりはどんな形であれ空想を叱った。ダーズリー夫妻はまた、言葉を使い感情的にハリーを虐待した。時々、何かまともでないことが起るとハリーは夕食抜きの罰を受けた。彼に対する扱いは不公平なものであったが当局に知られることはなかった。少年時代、誰も魔法使いであると教えなかったためハリーはどうして可能なのかも分からずに不思議なことを引き起こすことがあった。例えば、ペチュニアが彼のくしゃくしゃな髪がすぐ伸びることに腹を立ててキッチンバサミで前髪だけ残してほとんど坊主になるまで刈ってしまっても、翌日にはもとのくしゃくしゃな状態まで伸びたことがあった。ハリーは何が起きたか知らなかったがこのことで物置に閉じ込められた。あるときには店の中でディーダラス・ディグルがハリーに向かってお辞儀し、ペチュニアは知り合いなのかどうかハリーに問い詰めると急いで店を後にした。

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階段下の物置で眠るハリー

ダーズリー夫妻はひとり息子のダドリーを溺愛して甘やかしハリーのことはほとんど無視していた。事実、彼らがハリーに注意を向けるときは悪いことが起きた時だけだった。彼の服はすべてダドリーのお下がりでサイズはどれもハリーには大きすぎた。ハリーは階段下の物置で眠ったが従兄のダドリーにはふたつも寝室があった(ひとつは眠るため、もうひとつはおもちゃを置くため)。夫妻はまた、食事作りや郵便受け取りといった家事をハリーにやらせた。やがてダドリーはハリーをいじめるようになる。ダーズリー夫妻は毎年ダドリーの誕生日が来るとダドリーとピアーズ・ポルキスをどこか特別な場所に連れて行ったが、ハリーの誕生日プレゼントはバーノンの古い靴下だけだった。ダーズリー家はハリーの写真を家の中に置かないことで彼の存在の証拠さえも隠していた。仕事を言いつけられたりいじめられたりしていないわずかな時間にハリーはちょっとした遊びが許されソリティアのようなゲームをしてひとりで遊んだ。

しかしリリーがハリーに授けた守りに効果を持続させるためには、こうした困難を乗り越えてでも唯一の親戚と暮らすことが必要不可欠だった。ハリーがプリベット通り4番地を家と呼べる限り誰も彼を攻撃できなかったのである。だがこの犠牲の守りもハリーが17歳になったときかプリベット通り4番地を家と呼べなくなった時に消えることになっていた。

ハリーは知らなかったが、近所に住んでいたアラベラ・フィッグスクイブだった。ハリーにとっては不幸なことにフィッグはアルバス・ダンブルドアの指示で彼を見守っており、ダーズリー家が出かけるときには彼を彼女の家に預けることが多かった。ハリーはフィッグの家を嫌っていたが、ダーズリー家はハリーをひとりで残して出かけることを恐れていた。フィッグが不死鳥の騎士団の指示でハリーの苦悩を見守っていたのだとハリーが知るのは16歳の夏のことであった。

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動物園でボア・コンストリクターパーセルタングで話すハリー

ダドリーの11歳の誕生日にダーズリー家はダドリーの親友ピアーズ・ポルキスを連れて動物園に出かけた。ダーズリー家は憤慨したがフィッグばあさんが足を骨折したために、ハリーをひとりで家に残していくことを恐れた一家は彼も一緒に連れて行かざるを得なくなった。動物園でハリーは知らないうちにボア・コンストリクター(大ニシキヘビ)の檻のガラスを消滅させてしまった。これによりヘビは檻から這い出し自分を狙ったのだと勘違いしたダドリーをパニックに陥れた。ハリーは這い出したボアとパーセルタングで会話することができ、ヘビは短いお礼を言うとゆっりと爬虫類館から出て行った。この事件の後、逆上したダーズリー家の命令でハリーは夏休みが始まるまで物置に閉じ込められた。

セント・グレゴリー小学校

学校でもハリーは一人ぼっちだった。ダブダブの服に壊れたメガネをかけたおかしなハリー・ポッターが、ダドリー軍団に憎まれていることをみんな知っていたし、誰一人ダドリー軍団に逆らおうとはしなかったのだ 学校でのハリーの描写

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ダーズリー家の雑用をこなすハリー

ハリーはダドリーとともにマグルの学校、セント・グレゴリー小学校に通った。ダドリーがハリーを嫌っていたためダドリー軍団の全員が彼を憎んでおり、皆もそのことを知っていたためハリーに友達はいなかった。特にダドリーの友人たちはハリーを追いかける「ハリー狩り」と呼ばれる特殊なゲームを楽しんだ。ハリーはスポーツが得意だったが、皆はハリーが嫌いというよりダドリーに彼と親しくしているところを見られたくないという理由で、チーム決めではいつも最後まで残った。ハリーは優秀な、そうでなくても及第点を越す成績だった。あるときハリーは誤って教師のウィッグを青に変えてしまい、またあるときにはダドリー軍団から逃げようとして自分でも知らずに学校の食堂の屋上の上に姿現わしした。そしてペチュニア伯母さんがハリーにダドリーの古いジャンパーを着せようとしたときそれを頭の上で縮ませたこともあった。こうしたできごとは常にダーズリー夫妻を激怒させ、ジャンパー事件を除いて必ず物置に閉じ込められた。

もしハリーがホグワーツ魔法魔術学校に行かなければ彼は入学を恐れたマグルのストーンウォール校に通わなければならなかった。

魔法界との出会い

おまえは魔法使いだ。しかも凄腕になれる。訓練さえ受けりゃ ルビウス・ハグリッド

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暖炉から溢れるホグワーツの入学許可通知

ハリーは自身の正体が解き明かされた11歳に至るまで誕生日パーティを開いてもらったことはなかった。ハリーの誕生日の週、ホグワーツ魔法魔術学校という所からハリー宛に何百通という手紙がダーズリーの家に届くようになった。最初の手紙に「階段下の物置内」と書かれていたのを見たダーズリー夫妻はパニックになり、ハリーへの待遇が監視されていると考え、虐待が公になることを危惧して彼をダドリーのふたつめの寝室に移した。しかし宛先はすぐに「一番小さい寝室」に変わった。初めて手紙を読んだバーノン伯父さんの顔は魔法使いがハリーと接触しようとしているという恐怖でお粥のような灰色に染まった。このときから、バーノンはハリーを魔法界から遠ざけようという無益な試みを始めた。しかし家に来る手紙は増え続け、ついに暖炉から何十通もの手紙が飛び出すようになるとバーノンは逃亡を決意する。彼らが行くところならどこにでもふくろうが現れて手紙を届けたためこの逃避行は充分とは言えなかった。最後の手段としてダーズリー家は海の箸にある岩だらけの島の小屋に泊まった。

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ハリーを迎えに来たルビウス・ハグリッド

ハリーの誕生日の真夜中、ハリーが手紙を受け取っていない理由を調べるためルビウス・ハグリッドが小屋に現れた。彼はダーズリー家に対して激怒し、バーノンの頑なな抗議にも関わらず、ハリーに彼が魔法使いであること、両親の死の真相、アルバス・ダンブルドアが崩れた家から悲惨な親族の家庭までハリーを運ぶよう命じたことなどを説明した。そしてホグワーツ魔法魔術学校への入学許可を伝えた。

これはハリーにとって初めての誕生日パーティでありハグリッドは小さな手作りのケーキを彼に渡し、翌日白いふくろう(ハリーは教科書にあった名前からヘドウィグと名付けた)をプレゼントした。ハグリッドはハリーを漏れ鍋に連れて行き彼はそこで自分が有名であると知った。ハリーはここでホグワーツの闇の魔術に対する防衛術教授に着任するクィリナス・クィレルや宿の主人トムドリス・クロックフォードという魔女、数年前にハリーにお辞儀したディーダラス・ディグルに会う。それからハグリッドはハリーをダイアゴン横丁に案内し、彼はここで自分の魔法界における名声をさらに学び、両親がグリンゴッツ魔法銀行金庫にかなりの財産を遺していたと知った。

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ダイアゴン横丁のオリバンダーの店で杖を買うハリー

ハリーはこの日、最初のオリバンダーの店で購入する。ハリーを選んだ杖は製で不死鳥の羽根に用いた良質でしなやかな品だった。芯に使われた羽根はダンブルドアの不死鳥フォークスからとったものである。作った職人ギャリック・オリバンダーでありこの杖と対になる一本も作成していた。その杖とはイチイの木から作られ芯にはフォークスの羽根を使用していた。そしてその杖は遠い昔にトム・リドルを主人として選んでいた。やがて闇の魔法使いとなりヴォルデモート卿を名乗るようになったリドルがこのでハリーを攻撃し両親を殺害したのである。2本の杖は同じ不死鳥の羽根を使っており特殊なつながりを持っていた。そのため数年後の決闘ではお互いを致命的に傷つけることはできなかった。

ホグワーツ在学中 (1991年~1997年)

1年目

アルバス・ダンブルドア: 「ハリー、どうしてクィレルが君に手を出せなかったかわかるかね?お母さんのおかげじゃ。命と引き換えに君を守った。それが君に印を残した......いやいや目に見えない印じゃ。君の肌にそれが残っておる」
ハリー・ポッター: 「どんな印を?」
アルバス・ダンブルドア: 「愛じゃよハリー、愛じゃ」
の力についてアルバス・ダンブルドア[出典]
HP1-1294

組分け儀式においてセブルス・スネイプと目が合ったハリーは額の傷に痛みを感じた。

1991年9月1日、ホグワーツ特急に乗ったハリーは車内でやがて生涯の友となるロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーと出会った。組分け帽子はハリーをどの寮に入れるかで悩みハットストール状態となりかけた。帽子はハリーをスリザリンに入れることも考慮していたが、多くの闇の魔法使いがスリザリン出身であるとロンから聞いていたハリーは自分を入れないように頼み込んだ。結局ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人ともがグリフィンドール組分けされた。ハリーはロンとすぐに仲良くなったがハーマイオニーと友達になるのにはしばらく時間がかかった(それでもロンよりは彼女に親切に接した)。ハロウィーンの夜、マウンテン・トロールが学校に忍び込んだ。生徒たちは談話室に避難するよう指示を受けたが、ハリーその日ロンにからかわれてトイレで泣いていたハーマイオニーがこのことを知らないと気づく。女子トイレに駆け込んだハリーとロンはハーマイオニーの前に立ちはだかるトロールに遭遇する。ハリーがトロールの鼻に杖を刺しロンが「ウィンガーディアム・レビオーサ」で棍棒を浮かせてノックアウトさせた。ハーマイオニーはハリーとロンが罰則を受けないよう駆けつけた教授たちに嘘をついた。このときから3人は親友同士となる。

Quidditch, first year

対スリザリン戦で初めてクィディッチの試合をするハリー

初めての飛行の授業において、ハリーは自分に乗りとして才能が有ることを知る。ドラコ・マルフォイネビル・ロングボトム思い出し玉を奪うとハリーは箒で上昇して空中でそれを取り返してみせた。あまりに卓越していたためハリーはグリフィンドールのクィディッチ・チームに入団できることになり、通常1年生は箒の所持が禁止されていることから20世紀最年少のシーカーとなった。最初のクィディッチの試合前、ハリーは競技用箒の傑作ニンバス2000ミネルバ・マクゴナガルから受け取った。この試合中、ハリーの箒に呪いがかけられ制御を失ったハリーは落下しかける。

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地下の部屋でハリーと対面するクィレルとヴォルデモート

ロンとハーマイオニーはセブルス・スネイプがハリーを見つけて呪文をつぶやいていることに気づいた。ハーマイオニーは彼の席に近づきローブの端に呪文で火を放った。スネイプがそちらに気を取られるとハリーの箒は正常に動き出し、彼は地面に向かって急降下した。その途中で彼の口にスニッチが飛び込み飲み込みかけたがこれによって試合は終了、グリフィンドールの勝利に終わった。後になってハリーの箒に呪いをかけていたのは闇の魔術に対する防衛術教授クィリナス・クィレルで、スネイプは反対呪文を唱えていたのだと判明しハリー、ロン、ハーマイオニーは驚愕する。そのころ、多くのものが死んだと考えていたヴォルデモート卿はクィレルの身体に取り憑き、肉体を呼び戻して永遠の命を与えるとされる賢者の石を盗み出そうとしていた。6月4日、正体を見せたヴォルデモートはロンやハーマイオニーの助けを借りたハリーに敗北する。3人組は石が盗まれヴォルデモートが肉体を取り戻して復活することを防ぐため、賢者の石の部屋で迫り来る危険で困難な試練を乗り越えた。

この試練を通して、罠を超えるごとにひとりずつ減っていった。ハーマイオニーは最後の罠を超えることができずハリーはひとりでヴォルデモートと対決しなければならなかった。ヴォルデモートは手下のクィレル(1年間ヴォルデモートの宿主となっていた)にハリーを殺すよう命じるが、ハリーの母の保護呪文が作用してハリーに触れたところが水膨れになった。

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医務室でダンブルドア教授と話すハリー

この戦いの最中ハリーは意識を失い倒れるがダンブルドアが救出に現れ石を運び出した。3日後、医務室で目覚めたハリーはダンブルドアから、ヴォルデモートに見捨てられたクィレルが死亡したと聞く。この医務室での3日間でハリーは年度最後のクィディッチの試合を逃してしまいグリフィンドール対レイブンクローでレイブンクローが勝利していた。年度末の宴会では、ダンブルドアがハリーの完璧な精神力と並外れた勇気を称えグリフィンドールに60点追加し、ロンとハーマイオニーにもそれぞれ50点、ネビル・ロングボトムには10点が与えられた。こうしてグリフィンドールは寮杯の争奪戦に優勝しスリザリンの7年連続優勝を防いだ。

2年目

ハーマイオニー:「でも、あなたのおじさんもおばさんも、あなたのことを誇りに思うんじゃない?今学期、あなたがどんなことをしたか聞いたら、そう思うんじゃない?」
ハリー:「誇りに?正気で言ってるの?僕がせっかく死ぬ機会があったのに、死に損なったていうのに?あの連中はカンカンだよ・・・・・・」
— 学年度の終わりにハーマイオニー・グレンジャーとハリー[出典]
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1992年、2年生のハリー

ハリーの2年目の出だしは好調とは言えず次第に悪くなっていった。ハリーは夏休み中は仲の悪い伯母や伯父の家で過ごさなければならなかった。その上、ハリーは友達との連絡も取れず魔法界のニュースも知らずいつも通り伯父と伯母、従兄にいじめられていた。ダーズリー家はついに魔法を連想させたりあるいは関連がある普通の言葉の使用までも禁止した。ある日の朝食のテーブルでハリーが「魔法」と言ったためにこの措置がとられた。ダーズリー家はまた、ハリーが魔法を使うと脅してひとりになりたがったため彼が得た魔法の能力に恐怖を抱くようにもなっていた。ハリーの誕生日に友達からのカードが一枚も来なかったことをダドリーがからかったときハリーはデタラメの文言を唱えてダドリーを心底怖がらせた。

ハリーの12歳の誕生日の晩、ハリーは自分宛てに届く手紙をすべて屋敷しもべ妖精ドビーが横取りしていたために誰からも連絡がなかったのだと知った。ハリーが理由を尋ねてもドビーはハリーがホグワーツに戻ってはいけないと答えるだけだった。魔法界こそが自分の居場所だとしてハリーが拒否するとドビーは承諾させるための行動に出る。ドビーはバーノンメイソン氏の取引の席で魔法を使いペチュニアが作った巨大なプディングを床にぶちまけて姿くらましし、ハリーに罪を着せたのであった。この件によりハリーは魔法省からの警告状を受け取り部屋に監禁されることになった。ダーズリー家は3日間ハリーを閉じ込めたがロン・ウィーズリーと兄で双子のフレッドジョージがハリーを救出に訪れた。ハリーはバッグに荷物を詰め込むとウィーズリー家空飛ぶ車に積み込んだ。ハリーとウィーズリー兄弟は誰にも気づかれないことを祈りながら明け方に隠れ穴に到着した。しかしウィーズリー夫人が息子たちに腹を立てて待ち受けていた。

ハリーが学校に戻るのを阻止するドビーの最初の試みは失敗に終わったが彼は諦めなかった。ハリーとウィーズリー家キングズ・クロス駅に到着するとドビーは9と4分の3番線への入口を閉じてハリーとロンがホグワーツ特急に乗れないよう細工した。しかしこれでもハリーが学校に戻るのを防ぐことはできなかった。彼とロンはウィーズリー家の空飛ぶフォード・アングリアに乗り込んでホグワーツに向かう列車を追いかけたのであった。ふたりは列車より遅れて到着したが怪我もなく無事だった。ところが着陸の段階でロンが暴れ柳に車を衝突させてしまいロンの杖が折れた。

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「秘密の部屋は開かれたり 継承者の敵よ、気をつけよ」

そして学校に着いてからもハリーの災難は終わらなかった。闇の魔術に対する防衛術教授ギルデロイ・ロックハートが1年を通してハリーの意思に反して彼を無理やり目立たせようとしたためハリーはいつも恥ずかしく思っていた。ロックハートが主導した決闘クラブでの会合においてハリーは誤って知らないうちに自分がパーセルマウス(通常サラザール・スリザリンやヴォルデモートのような闇の魔法使いを連想させる特殊能力を持つ者)であると同級生や教師たちに暴露してしまった。このころ「スリザリンの継承者」とされる人物によって秘密の部屋が再び開かれていたためハリーにとっては大きな厄介の種となった。部屋が開放されると何人ものマグル生まれの生徒たちが襲撃されやがてハリーの親友ハーマイオニー・グレンジャーも被害者となった。

Polyjuice

トリオはドラコ・マルフォイから情報を聞き出そうとポリジュース薬を使用した。

これらの襲撃事件は継承者によって引き起こされており多くの生徒たちはそれがハリーであると思ったが、ハリー、ロン、ハーマイオニーはドラコ・マルフォイが黒幕であると信じた。この仮説を検証するためハリーとロンはハーマイオニーが作ったポリジュース薬でそれぞれビンセント・クラッブグレゴリー・ゴイルに変身しドラコ・マルフォイ自身から真相を聞き出そうと試みる。そしてマルフォイは継承者ではなく彼も真相をまったく知らなかったということが判明する。ハーマイオニーはこのとき、誤って猫の毛をポリジュース薬に入れて飲んでしまい(この薬を使って動物に変身することは不可能である)、冒険に加わる代わりに一週間医務室で過ごさなければならなかった。バレンタインデーの前、日記を拾ったハリーはこの日記から50年前にも秘密の部屋が開かれハリーの友人ルビウス・ハグリッドが犯人として検挙されたことを学んだ。

このころ、ハーマイオニーは新たな仮説を思いついていた。生徒たちを襲撃している怪物はバジリスクであると考え、研究して理論を立てた。ハーマイオニーが襲撃された朝、彼女とペネロピー・クリアウォーターは角に何か怪物がいないか確かめるために鏡を使用した。ハーマイオニーは調査によってバジリスクがパイプを使って学校中を這い回っているという結論に達しそれを本からちぎった紙片に書き込んでいた。彼女が襲撃されたのはこの日で石化させられた体はそのまま医務室に運ばれた。

Petrification

ハーマイオニー・グレンジャーや他の石化した生徒たちを見舞いに訪れるハリーとロン

ハグリッドは無実でも何か知っているかもしれないと考えたハリーとロンはハーマイオニーが襲撃されたあと彼を訪ねた。透明マントに隠れたふたりはコーネリウス・ファッジ魔法大臣がハグリッドを逮捕しアルバス・ダンブルドア校長に停職を言い渡す現場を目撃した。ハグリッドは連行される前ふたりに手がかりを残す。彼はクモを追えとふたりに告げたのであった。ロンは極度のクモ嫌いであったがハリーとともにこの助言に従った。ふたりはアクロマンチュラアラゴグに会い、50年前に秘密の部屋を開いたのはハグリッドではなく死んだ女子生徒はトイレで殺されたという話を聞き、その生徒が嘆きのマートルであると推理した。数日後、ハリーとロンはハーマイオニーの手に握られていた、バジリスクという恐ろしい怪物について書かれた本の切れ端に気づく。ハリーとロンはそのような巨大な生物が誰にも気づかれずに学校内を動き回れる理由を考えハーマイオニーの字で紙片に書かれた「パイプ」という文字に着目した。

5月29日、ハリー(のちにロンも)は秘密の部屋を開いたのは日記に閉じ込められたトム・リドルの記憶に操られていたロンの妹ジニーであると悟った。操られたジニーは学校で破壊行為を行い壁に血文字を書いていた。ふたりはまた、ジニーが秘密の部屋に囚われ殺されかけていることを知り久寿を決意する。ハリーはロンとロックハートを引き連れて部屋の位置を見つけ出しパーセルタングの能力を使って入口を開いた。3人が部屋に降りると怖気づいたロックハートがロンの折れた杖でふたりの記憶を消そうするが、忘却呪文は逆流し彼自身に作用した。部屋の屋根が崩れハリーはロンやロックハートを分断されてしまった。

Killing

グリフィンドールの剣でスリザリンの蛇を突き刺すハリー

ロンやロックハートと別れたハリーはひとりで前に進んだ。彼はすぐに部屋の中央で気絶しているジニーを発見する。ハリーの願った通り彼女はまだ生きていたが命は徐々に蝕まれていた。ハリーはジニーの生命力を奪って日記の記憶から肉体を取り戻そうとするトム・リドルに声をかけられる。リドルは自身の生い立ちについて語りヴォルデモート卿として正体を明かした。ふたりは命を取り戻すとするリドルの魔法実験について口論する。ハリーがダンブルドアこそが世界最高の賢者であると告げるとリドルはスリザリンの蛇をけし掛けた。バジリスクはパイプを通ってハリーを追うがそこにフォークスが助けに現れ大蛇の目を潰した。フォークスの助けとグリフィンドールの剣によりハリーは大蛇の息の根を止めてみせた。

Potter the killer

バジリスクの牙でリドルの日記を破壊するハリー

しかしハリーはこの化け物を突き殺す際その牙に噛まれてしまった。するとフォークスが怪我の上に降り立って涙を流した。不死鳥の涙には癒しの力が有りハリーは生き延びる。ハリーはそれからリドルを消し去るためバジリスクの牙で日記を3度突き刺した(このとき知らずに分霊箱のひとつを破壊したことになる)。リドルの体が爆発し復活の試みはまたしても失敗する。危険が去るとフォークスはハリー、ジニー、ロン、ロックハートを乗せて(不死鳥はかなりの重量にも耐えられる)脱出した。ハリーはこの出来事についてアルバス・ダンブルドアと話し合い、ジニーに責任はないこととロックハートの裏切りを説明した。ハリーとロンはどちらもホグワーツ特別功労賞を受賞しグリフィンドールにそれぞれ200点が加点された。グリフィンドールは2年連続で寮杯を獲得したことになる。

校長のオフィスでドビーの奇妙な行動を見たハリーはルシウス・マルフォイこそが秘密の部屋開門の黒幕であると気づく。学期が始まる前、ルシウス・マルフォイはジニーの鍋にトム・リドルの日記を忍ばせ彼女を操って部屋を開けようとしたのだった。このとき彼は日記がヴォルデモートの分霊箱だとは知らなかった。その後ハリーはルシウスをうまく誘導して哀れな屋敷しもべ妖精ドビー(1年間ハリーを守ろうとしていた)が靴下を受け取れるようにし彼を自由にした。マルフォイはそれまでの行動から学校理事長の地位を追われ、一時的な平穏が訪れた。

3年目

父さん、母さんの親友だった人なんだ。殺人犯だけど、魔法使いの牢を脱獄して、逃亡中だよ。ただ、僕といつも連絡を取りたいらしい・・・・・・僕がどうしてるか、知りたいんだって・・・・・・幸せかどうか確かめたいんだって・・・・・・ シリウス・ブラックについてバーノン・ダーズリーに説明するハリー
1993年の夏、12年前にジェームズリリー、ハリーをヴォルデモートに売り渡しピーター・ペティグリューと12人のマグルを殺害したという無実の罪を着せられていたシリウス・ブラックアズカバンから脱獄する。この事件で魔法界に緊張が走り多くの人びとはハリー殺害こそがブラックの目的であると思い込んだ。そのため、夏の終わりにハリーが魔法(肥らせ呪文と思われる)を使ってマージョリー・ダーズリーを膨らませても特に罰を受けることはなかった。その夜にハリーはダーズリー家を去り夜の騎士バスでの珍しい経験ののちコーネリウス・ファッジ魔法大臣が待ち受ける漏れ鍋に到着した。漏れ鍋で2週間気楽に過ごしたハリーは友人のロンハーマイオニー、そしてエジプト旅行から帰ったばかりのウィーズリー一家と再会する。その夜、ハリーはウィーズリー氏ウィーズリー夫人の口論を聞いてしまい、魔法省はシリウス・ブラックが自分を狙っていると考えていることを知った。

Dementor on the train

シリウス・ブラックを探してホグワーツ特急に乗り込む吸魂鬼

ホグワーツ特急に乗って出発する前、ウィーズリー氏はハリーをわきに引っ張り、単刀直入にシリウス・ブラックを絶対に探したりしてはいけないと告げた。ハリーは自分を殺そうとしている人間をわざわざ探しに行ったりはしないと思うばかりだった。空きコンパートメントがなかったため、ハリーと友人たちは新たな闇の魔術に対する防衛術教授リーマス・ルーピンと相席した。列車は目的地を前にして突然停止し、ブラックを追い求める吸魂鬼たちが乗り込んでくる。ハリーは吸魂鬼の存在に強い影響を受け、気絶しこの後1年間同じ症状に苦しむようになる。吸魂鬼は気絶したハリーの正のエネルギーを吸い始めるが目を覚ましたリーマス・ルーピン教授がすぐに追い払った。トリオはここで初めてリーマス・ルーピンと言葉を交わす。

Harry Potter Buckbeak

魔法生物飼育学でバックビークに触れるハリー・ポッター

翌日、ハリーと同級生たちは新学期の最初の授業を受ける。初めての占い学の授業においてハリーはシビル・トレローニー教授からハリーの茶葉の中に死神犬が見えると告げられた。トレローニーはまた、ほとんど憶測のようにハリーの死を予言し彼を苛立たせた。その一方、新教授ルビウス・ハグリッドが担当する魔法生物飼育学の授業も始まり、生徒たちはヒッポグリフについて学ぶ。しかしドラコ・マルフォイはハグリッドの指示を聞いておらずヒッポグリフのバックビークに引っ掻かれてしまった。

ルーピン教授は様々な闇の生物との戦い方を教えすぐに人気の闇の魔術に対する防衛術教諭となった。ハロウィーンには、3年生に初めてのホグズミード行きが許可される。ハリーはダーズリー夫妻から許可証にサインをもらえなかったため行くことができなかった。ロンとハーマイオニーは彼女の新しいネコクルックシャンクスのことで言い争っていたがハリーの苦悩を思いやって仲直りした。友人たちがホグズミードで楽しむ中、ハリーはルーピン教授のもとを訪れる。数週間後、ハリーは年度初のクィディッチの試合に出場しハッフルパフと対戦した。強い雨風の中進行するが試合に吸魂鬼が乱入した。彼らの存在により気を失ったハリーは15メートルの高さから転落し彼のニンバス2000暴れ柳に衝突して破壊されてしまう。これはハリーが負けた最初で最後の試合でもある。

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クリスマスのホグズミード村。ハリーはここでシリウス・ブラックが自分の後見人であると知る。

クリスマス直前、学校ではもう一度ホグズミード行きが行われた。このときハリーは双子のウィーズリーから譲り受けた忍びの地図を使ってホグズミードに忍び込む。この校則破りの訪問でハリーはコーネリウス・ファッジ魔法大臣と数名のホグワーツの教師の会話を聞いてしまう。ファッジは教師たちにポッター夫妻を裏切ったのはシリウス・ブラックで、彼はハリーの後見人であると話した。この話にハリーは大きなショックを受ける。ハリーの悲しみを和らげるためトリオはハグリッドを訪ね、バックビークが裁判にかけられると知って協力を約束した。その後まもなく、クリスマス当日、ハリーは極めて上質で高価な箒炎の雷を匿名の誰かからプレゼントされる。これがシリウス・ブラックからであると考えたハーマイオニーはすぐにミネルバ・マクゴナガル教授に報告し、ハリーとロンは彼女と口をきかなくなった。それでもハリーはハーマイオニーがそう思う理由や彼を守るためにしたのだということは理解していた。

Classroom 4F

ルーピン教授との最初の守護霊の呪文の授業

冬休みののち、ルーピン教授はハリーとの個人授業を開始する。ハリーは大きく進歩していくが授業を受けても実体のある守護霊を作り出せないことに悩んだ。まもなくマクゴナガル教授から炎の雷が返却されハリーはハーマイオニーと仲直りしても良い頃合だと考える。しかしその晩ロンのネズミ、スキャバーズが姿を消し彼はクルックシャンクスのせいであると言い張った。ハリーとロンは、ハリーが見つかりそうになった次のホグズミード行きまでハーマイオニーと仲直りすることはなかった。学校を抜け出してはいけないと厳しく説教されたハリーはロンと玄関ホールを歩いていたとき打ちひしがれたハーマイオニーに出会ったのであった。ハーマイオニーはルシウス・マルフォイが権力を用いてバックビークを有罪にし死刑を宣告させたと告げた。

やがてクィディッチの決勝戦が開催されハリーは生涯の中でも一番の泥仕合を経験する。ハリーはグリフィンドールが充分に得点してから黄金のスニッチを掴むことでグリフィンドールのクィディッチ・チームを優勝に導き寮対抗クィディッチ優勝杯を獲得した。だが最終試験が迫っていたためいつまでも祝っているわけにはいかなかった。ハリーは結局試験をうまくこなし、6月6日の最後の占い学試験でトレローニー教授がトランス状態に陥って予言するのを聞く。この予言によれば召使いヴォルデモート卿のもとに戻り彼の復活を手助けするという。同じ日、バックビークの控訴がホグワーツ城で行われたが判決はまたしても死刑だった。ハグリッドは来るなといったが3人は城を抜け出して彼を慰めに行く。ここでスキャバーズが再び姿を見せる。魔法省役人たちが姿を見せるとハグリッドは急いでハリー、ロン、ハーマイオニーを裏口から逃がした。城に戻る途中、3人は空を切って振り下ろされた斧の音を聞きバックビークの死を確信する。

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トリオとピーター・ペティグリューを人間の姿に戻す前のルーピン教授およびシリウス・ブラック

その直後、スキャバーズがロンを噛んで逃げ出しロンはネズミを追いかけて暴れ柳の麓に駆け込んだ。そこに巨大な黒い犬が現れロンを攻撃すると彼とスキャバーズを引きずって暴れ柳の下に消えた。黒い犬と格闘するうちにロンは足首を骨折する。ハリーとハーマイオニーは彼らを追ってトンネルをくぐり叫びの屋敷にたどり着く。ロンの叫び声を聞いたふたりは2階の寝室にロンがいると気づく。部屋に駆け込んだふたりは動物もどきので黒い犬に変身できるシリウス・ブラックに遭遇した。3人はルーピン教授に救われるが、ルーピンがブラックと兄弟のように抱き合い遠い昔に死んだはずのピーター・ペティグリューについて語り始めたことで状況は一変する。説明を求められた彼らは、ルーピン、ブラック、ペティグリュー、ハリーの父らがホグワーツの同窓生で、狼人間のルーピンを助けるために3人が動物もどきになったと話した。そして本当にポッター夫妻を裏切ったのはペティグリューであったと明かす。ブラックとルーピンが動物もどきを暴く呪文でスキャバーズをペティグリューに戻したことでこれが事実であると証明される。

Stag Patronus

百体以上の吸魂鬼を追い払う牡鹿の守護霊

尋問を経てペティグリューは白状したが、ハリーはブラックやルーピンが彼を殺すのを止めた。ペティグリューを裁きの場に引き渡そうと決意した一行はに向かって歩き始めた。その途中、月が雲間から顔をのぞかせウルフスベーン薬を飲んでいなかったルーピンを狼に変身させた。危険を察知したブラックは動物もどき状態となってハリーや友人たちを守るが大怪我を負ってしまう。ハリーとハーマイオニーが彼を助けようとすると何百もの吸魂鬼が現れ3人の吸魂鬼のキスを施そうとする。ブラックはすぐに気絶しハリーは守護霊を呼び出そうともがいて(彼はダーズリー家と別れシリウスと暮らす所を想像した)、ハーマイオニーにも幸せな記憶を呼び覚まして呪文を使うよう指示した。吸魂鬼はすばやく3人を取り囲み、ハリーは一筋の守護霊を作り出すがハーマイオニーも気絶してしまう。ひとりになったハリーは抵抗を続けるが数で圧倒される。群がる吸魂鬼の中の一体がハリーの喉を掴んでキスを実行しようとすると彼は耳元で母親の悲鳴を聞いた。これが最期に聞く声かと考えた瞬間謎の人物がの反対側の岸に現れ強力な守護霊を放って吸魂鬼を追い払いハリー、シリウス、ハーマイオニーを救った。

Hermione's Secret-Time-Turner

逆転時計を使うハリーとハーマイオニー

薄れゆく意識の中でハリーはその人物が自分の父親ではないかと考えた。その後、医務室で目を覚ましたハリーとハーマイオニーはシリウスに吸魂鬼のキスが施されると知る。ダンブルドアに真実を話したふたりは時間がなければどうすることもできないと言われる。このヒントによりハーマイオニーはハリーを掴むと逆転時計で3時間前に戻った。戻ったふたりは処刑の直前に救うためバックビーク救出の時間が来るまで待った。そしてふたりはシリウスを救う時間が来るまで待つ事になる。森の中で座っている間、ハリーは自分たちを救ったのは父親ではないかとハーマイオニーに話すが彼女はジェームズ・ポッターはすでに死んでいると指摘し議論は終了する。狼に変身したルーピンを避けるためふたりとバックビークはハグリッドの小屋に避難する。しかしハリーは謎の人物の正体を確かめるため外に出た。湖の岸で吸魂鬼に襲撃される過去の自分たちを見たハリーはここで突然、自分自身が守護霊を出して自分たちを救ったのだと勘づいた。一歩踏み出したハリーは守護霊の呪文を唱え見事な牡鹿の守護霊を作り出しすべての吸魂鬼を追い払った。こうして彼は過去の自分自身、ハーマイオニー、シリウスの命を救う。ハーマイオニーと合流したハリーはシリウスのもとに駆けつけバックビークを渡して脱出させた。

ハリーは落ち込んだ気持ちでダーズリー家への帰途につくがシリウスからの手紙を受け取ったことでこの旅とホグワーツでの未来がふいに活気づいた。中にはシリウスによるホグズミード行きの許可が同封されておりハリーは後見人と知り合えたことを喜んだ。この手紙の中でシリウスは炎の雷を送ったのは自分であると認めた。

舞台裏

登場作品

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