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ヴォルデモート: 「死よりも酷なことは何もないぞ、ダンブルドア!」
ダンブルドア: 「おまえは大いに間違っておる。死よりも酷いことがあるというのを理解できんのが、まさに、昔からのおまえの最大の弱点よのう―」
決闘を始める直前のヴォルデモートとダンブルドア[出典]

トム・マールヴォロ・リドル1926年[1]12月31日1998年5月2日)はヴォルデモート卿の異名で知られた半純血魔法使いで、史上もっとも強力かつ危険な闇の魔法使いとされる人物。マグルトム・リドル・シニアと魔女メローピー・ゴーントの間に生まれたトムは、マグルの孤児院で育てられた。彼は魔法の素質を認められホグワーツ魔法魔術学校の生徒(1938年~1945年の間)となったが、学校が休みの間は孤児院に戻った。彼はスリザリン寮の生徒だった。

ホグワーツ在学中、彼はサラザール・スリザリン秘密の部屋を発見し、怪物バジリスクを使ってマグル生まれの生徒を襲った。16歳で最初のホークラックスを作って以来、死を免れる手段を追求し続けていたトム・リドルは、闇の品々を扱うボージン・アンド・バークスに数か月間務めた後、1942年から1998年までの間に不死の実現に成功する。彼はマグルの名であるトムを捨て自らをヴォルデモート卿と称し、死喰い人と呼ばれる闇の魔法使いの軍団を率いた。彼は自らの手で、あるいは部下を利用して数えきれないほどの人を殺め、魔法大臣パイアス・シックネスを操ってイギリス魔法省を牛耳ることに成功する。ヴォルデモート卿は7つの分霊箱を作成して自らの魂を8つに分断したが、そのうちのひとつは意図せずに作られ、本人も存在を知らなかった。

1981年、ヴォルデモートは赤ん坊のハリー・ポッターを攻撃した際に肉体を失い、死ぬことができないまま1955年までの14年間をゴーストにも劣る状態で過ごした。第二次魔法戦争のさなか、アルバス・ダンブルドアやハリー・ポッターによって全ての分霊箱を破壊された後、ヴォルデモート卿は自らの放った呪文の逆流によって命を落とす。

破壊され傷を負ったトム・リドルの魂は、死後の世界に進むこともゴーストになって戻ることもできず、永遠にリンボに釘づけとなった。

極秘ではあったが、ヴォルデモート卿の意志と血筋は娘のデルフィーニへと受け継がれた。彼女はヴォルデモートと忠実な下僕ベラトリックス・レストレンジとの間にできた子どもである。デルフィーニは1996年の神秘部の戦いの後、1998年のハリー・ポッターによるヴォルデモートの死の前のある時点で生まれた。

経歴

系譜

「サラザール・スリザリンだ!我々はスリザリンの末裔だ。何とか言ってみろ、え?」
マールヴォロ・ゴーント[出典]
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母親の実家であるゴーントの小屋

トムの母親で純血魔女メローピーサラザール・スリザリン直系の子孫であり、彼の誕生後間もなく死亡した。母親の家系はゴーント一族の末裔であり、この一族はかつて裕福な魔法族だったが数世代に渡る近親交配により、不安定で暴力的な性格を持つ者が多かった。死の直前、彼女は夫トム・リドル・シニアと父親マールヴォロ・ゴーントにちなんで子供に名前を付けた。トム・リドル・シニアはリトル・ハングルトンに住む裕福なマグルだったが、メローピーにだまされ結婚した。アルバス・ダンブルドアは後に、メローピーは愛の妙薬を使ったのであろうと推測した。メローピーはやがて愛の妙薬を使うことをやめるが、そのためにトムは彼女とまだ生まれていない子どもを捨てた。

生い立ち (1926年~1938年)

トム・リドル: 「僕は蛇と話ができる。遠足で田舎に行ったときにわかったんだ―向こうから僕を見つけて、僕に囁きかけたんだ。魔法使いにとって当たり前なの?」
ダンブルドア: 「稀ではある。しかし、例がないわけではない」
アルバス・ダンブルドアに自分の能力について話すトム・リドル[出典]
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少年時代の大半を過ごしたウール孤児院の部屋に座るトム

トム・マールヴォロ・リドルは1926年12月31日にロンドンウール孤児院で生まれた。純血の母親メローピー・ゴーントは彼の誕生後まもなく死亡した。トムは薄汚れた孤児院で育ち、自身の魔法の力に気づいていた。孤児院のマグルの職員たちは彼の母親について何も知らず魔法についてもまったく知識がなかった。ミセス・コールは彼女をサーカス団員だと思っていたほどである。

トムは両親について何も知らなかったが、同年代の魔法族の子たちより早く自分の能力に目覚めていく。トムは能力をコントロールして物を動かし、思ったところに移動させることができたうえ、動物を意のままに操り蛇語を話した。彼は他の気に入らない孤児に対して魔法で仕返しすることもあった。ビリー・スタッブズとケンカした翌日、彼はビリーの兎を天井の垂木から首吊りさせた。トムはまた、遠足でエイミー・ベンソンデニス・ビショップを洞窟に連れ込み、魔法を使った。2人は恐怖のあまり何が起きたのかは誰にも話さなかった。トムは他の孤児たちから物を盗んで戦利品として部屋の箪笥に隠したりもしていた。やがてアルバス・ダンブルドアが現れ、彼をホグワーツ魔法魔術学校へと入学させる。

魔法の世界へ

「わしは、あの者から目を離すまいと意を固めて、ホグワーツに戻った。リドルには身寄りもなく友人もなっかたのじゃから、いずれにせよ、そうすべきではあったのじゃが。しかし、本人のためだけでなく、ほかの者のためにそうすべきであるということは、すでにそのとき感じておった」
―トム・リドルについてアルバス・ダンブルドア[出典]
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自分が魔法使いであるとトムに証明するダンブルドア

トムが11歳のとき、ホグワーツ魔法魔術学校変身術を教えているアルバス・ダンブルドアが孤児院に現れ、ミセス・コールと接触する。ミセス・コールから他の子に対するトムの態度と影響を聞いたのち、ダンブルドアは少年と対面した。トムは最初、ダンブルドアを医者か精神科医の類と勘違いして、精神病院に連れていかれると信じて疑わなかった。ダンブルドアはトムの箪笥に炎凍結術を使って見せ、ホグワーツ魔法魔術学校魔法を勉強するところであると教え彼を納得させた。

トムはこの頃から自分を特別な者と考え、平凡な「トム」という名を嫌っていた。

彼はダンブルドアから魔法について聞かされてもまったく驚かなかった。むしろ、他人と違う力を持つことに喜びを感じていた。さらに彼は死をヒトの弱点と考えており、母親が魔女であったなら死を回避できたはずであると主張した。

トムの魔術の乱用に警戒したダンブルドアは、ホグワーツで、「孤独で友人のいない」彼が何か事件を起こさないよう、目を離さないことにした。また、ダンブルドアは魔法法律についても話し、法を破ればホグワーツを退学になるばかりか魔法省から厳罰に処されると警告した。この後、トムは態度をさらに硬化させ無表情でダイアゴン横丁9と4分の3番線の情報を聞いた。学校からの援助の金を受け取ったトムはひとりでダイアゴン横丁に赴き、中古でローブや教科書、魔術の道具を購入した。そこでギャリック・オリバンダーでイチイの不死鳥の羽根に使った34センチのを買った。オリバンダーは後にそれは強力なだったと回想している。トム・リドルはリトル・ハングルトン墓地ハリー・ポッターと自分の杖がつながるまで、これを気に入って使っていた。

ホグワーツ在学中 (1938年~1945年)

「そう、たぶんダンブルドアには察しがついていたんだ。ほかの先生方はみな僕がお気に入りだったが、ダンブルドアだけは違っていたようだ」
日記に収められたリドルの記憶[出典]

トムは、祖先のサラザール・スリザリンが創設したスリザリン組み分けされ、1938年から1945年までホグワーツ魔法魔術学校に在籍した。夏休みの間は彼がもっとも忌み嫌うマグルの孤児院で過ごさなければならなかった。

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スラグ・クラブに在籍していたホグワーツ在学中のトム・リドル

トムは自分のことを「貧しいが優秀な生徒。孤児だが勇敢そのものの監督生で模範生」と表現した。彼はけた外れの演技力によって教師たちを騙し、自分を見た目通りの優秀な生徒だと思わせていた。唯一変身術アルバス・ダンブルドアはトムを信用せず、孤児院での悪行や初対面時の悪意を覚えていた。トムは初対面のとき、本性を現したことでダンブルドアの信用を勝ち取れないと気づいた。やがて彼はダンブルドアを恐れ嫌うようになった。それから彼はスリザリンの生徒を集めて一団を結成し、彼らは後に死喰い人と呼ばれるようになった。リドルは彼らを友人とし、人にもそのように見せていたが、実際は召使のようなもので彼にとってさほど重要ではなかった。トムは彼らを操って犯罪や悪事を行ったが、決して追及を受けることはなかった。

ホグワーツ在学中、トムとダンブルドアはたびたび、愛があらゆる魔法を超える力を持っているかどうか議論しあった。トムはそういった考えは起こりえないことだとして嘲った。

秘密の部屋の開門

「この前『秘密の部屋』が開かれたとき、『穢れた血』が一人死んだ」
―秘密の部屋の最初の開門についてドラコ・マルフォイ[出典]
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スリザリンのバジリスクが隠れる秘密の部屋

ホグワーツに入ったリドルは祖先について探り、飽くなき渇望を探求に費やした。彼は父親が魔法使いで、母親は魔法を使えないから死んだと考えていた。ホグワーツのトロフィー室、監督生の記録、魔法界の歴史の中から父の名を探したが、ホグワーツにいたという証拠さえ見つからなかった。やがて彼は父親はマグルで母親が魔女だったと認めざるを得なくなる。このころから彼は「汚らわしいマグルの名前」を嫌い、「トム・マールヴォロ・リドル(Tom Marvolo Riddle)」を並べ替えると「私はヴォルデモート卿だ(I am Lord Voldemort)」となることから、「ヴォルデモート卿」を名乗り始める。

母方の祖父から与えられたミドルネーム、マールヴォロから、トムは母親の家系を発見する。そしてゴーントの血筋がサラザール・スリザリンに通じていると知った。自らの出自を知ったトムは5年生になると間もなく、ホグワーツ内に秘密の部屋が存在することを突き止めた。そして部屋の中にいたバジリスクをてなづけた。母親の家系により、スリザリンの継承者となったリドルはサラザール・スリザリンが「魔法を学ぶにふさわしからざる者」を追放するために作った部屋を開くことができた。スリザリンとリドルにとってそれはマグル生まれだった。

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1943年、ハグリッドを脅す16歳のリドル

1943年、バジリスクは多くの生徒を襲撃した。最後の犠牲者は、女子トイレでバジリスクの黄色い目を見たマートル・ウォーレンだった。一連の事件により理事会は学校閉鎖を決定した。この年、リドルはディペット校長に、夏休みの間学校にとどまって事件を調査する許可を求めたが、ディペットは危険であるとして拒否した。孤児院に戻りたくなかったリドルは部屋を閉じて誰か犯人を挙げれば学校が続くと考えた。そしてルビウス・ハグリッドアクロマンチュラアラゴグに濡れ衣を着せて学校を恐怖に陥れたのは彼らだと、ディペットを納得させた。ハグリッドは退学となりリドルは学校への特別功労のトロフィーを受け取った。

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ダンブルドアの「しつこい監視」を受けるトム

ハグリッドは無実だと考えたダンブルドアは彼を森番としてホグワーツに残すよう校長に進言した。リドルを疑ったダンブルドアはそれ以来「しつこく監視」するようになった。そのため、リドルは在学中に部屋を再び開けるのは危険だと判断し、日記に魂の一部を残すことで記憶を中に留め、いつか誰かがスリザリンの「崇高な仕事」を成し遂げられるようにした。これは彼が作った7つの分霊箱の最初期のひとつである。

リドル一家殺害

Blue Glass Arrow.svg 詳細はリドル一家殺害を参照
モーフィン・ゴーント: 「おめえがあのマグルかと思った。おめえはあのマグルにそーっくりだ」
リドル: 「どのマグルだ?」
モーフィン・ゴーント: 「俺の妹が惚れたマグルよ。向こうのでっかい屋敷に住んでるマグルよ。おめえはあいつにそっくりだ。リドルに。しかし、あいつはもう、もっと年をとったはずだろーが?おめえよりもっと年取ってらあな。考えてみりゃ・・・・・・あいつは戻ってきた、ウン」
リドル: 「リドルが戻ってきた?」
モーフィン・ゴーント: 「ふん、あいつは妹を捨てた。いい気味だ。腐れ野郎と結婚しやがったからよ!」
―伯父モーフィン・ゴーントと話すリドル[出典]
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ゴーントの家でモーフィンと話すリドル

1943年の夏、リドルは母方の家系を調べるためリトル・ハングルトンに赴いた。そこで伯父のモーフィン・ゴーントに会い失望を感じた。このときモーフィンはぶっきらぼうに、トムの外見がメローピーの夫トム・リドル・シニア似ているとし「あのマグルにそっくり」と発言した。トムは即座にそのマグルの素性について尋ね、モーフィンがトムのマグルの父親について話したことで彼の心は復讐に燃え滾った。トムはモーフィンを気絶させてを奪い、リドルの屋敷に行ってその杖で死の呪いを使い、父親、祖父祖母殺害した。

トムはモーフィンの記憶に修正を加え、彼自身が殺したと信じ込ませた。魔法省が捜査に訪れたとき、かつてマグルに対して呪文を使ったためにアズカバンに3年服役したことがあるモーフィンは、犯行を自慢げに認めアズカバンでの終身刑を宣告された。トムは家宝である指輪をモーフィンから奪い、ホグワーツでトロフィーのようにつけていた。

分霊箱の研究

「邪悪な行為―悪の極みの行為による。殺人を犯すことによってだ。殺人は魂を引き裂く。分霊箱を作ろうとしとする魔法使いは、破壊を自らのために利用する。引き裂かれた部分を物に閉じ込める―」
分霊箱についてホラス・スラグホーン[出典]
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スラグホーンに分霊箱について尋ねるトム

6年生の時トムは、ひとつではなく複数の分霊箱を作ることの可能性について、トムのカリスマ性にすっかり魅了させられていたスラグホーン教授に尋ねたが、このときの会話をスラグホーンは後年なって深く恥じ入り後悔した。10代半ばの時点でリドルは自身を不死身にしようと考えていたことになる。この年どこかでトムは前述の日記を分霊箱に作り変えることでそれに成功した。

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初めて魂を引き裂いたリドル

トムがホグワーツの7年生になると、首席に選ばれ特別功労賞も受賞した。彼はホグワーツ史上まれに見る優秀な生徒のひとりであると言われアルバス・ダンブルドア自身でさえもそれを事実として認めていた。

ホグワーツ卒業の直前、トムは灰色のレディという名でよく知られたレイブンクローのゴースト・ヘレナ・レイブンクローをそそのかしてロウェナ・レイブンクローの髪飾りの場所を聞き出した。トムは髪飾りを新たな分霊箱にしようと考えていた。

ホグワーツ卒業後 (1944年~1950年代)

アルバス・ダンブルドア: 「きみの所業は、トム、風の便りできみの母校にまで届いておる。わしはその半分も信じたくない気持ちじゃ」
リドル: 「偉大さは妬みを招き、妬みは恨みを、恨みは嘘を招く。ダンブルドア、このことは当然ご存知でしょう」
―トム・リドルとアルバス・ダンブルドアの会合[出典]
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かつてヴォルデモートが働いたボージン・アンド・バークス

卒業後、トムはすぐさまアーマンド・ディペット校長に接触し、理由を打ち明けずに闇の魔術に対する防衛術教諭としてホグワーツに残れるよう頼み込んだ。ダンブルドアによる重大な助言もあり、ディペットは彼はまだ若すぎるとして頼みを断り、数年たってもまだその仕事に興味があったら再び訪ねてくるようにと諭した。

それから彼はヘレナ・レイブンクローから聞き出したアルバニアの人里離れた森を訪れ髪飾りを回収したと思われる。彼はアルバニアの小作農を殺害して髪飾りを分霊箱にした。イギリスに戻った彼は魔法省からきた複数の仕事の誘いを断ってカラクタカス・バークスボージン・アンド・バークスに就職し、周りのものたちに失望と驚きをもたらした。トムの仕事は魔女や魔法使いたちに家宝を売るよう説得することで、非常に優秀な店員だった。

ヘプジバ・スミス殺害

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リドルにスリザリンのロケットを見せるヘプジバ・スミス

このころトムは裕福で年老いたヘプジバ・スミスという魔女と親しくなっていた。ヘプジバはトムにふたつの最も貴重な品、スリザリンのロケットハッフルパフのカップを見せた。ふたつの品を見たときトムの目は貪欲と強欲で赤く光り、スリザリンの後継者である彼はロケットを正式に相続する権利があると考え、また、ホグワーツの思い出で値段もつけられない遺物であるカップも同時に欲しがった。トムは欲望に駆られてヘプジバを殺し、痕跡を残さずすがたを消した。彼はヘプジバの屋敷しもべ妖精で無実の傍観者ホキー偽の記憶を植え付けることで証拠を抹消した。ホキーは老化から誤ってヘプジバのココアに毒物を入れてしまったことを自白した。そのころトムはすぐにボージン・アンド・バークスを辞めカップとロケットを持って失踪した。それから彼はヘプジバと無名のマグルの放浪者の殺害を利用してふたつを分霊箱に変えた。

ヴォルデモート卿の頼み

トムは10年にも渡って姿を隠していた。彼は闇の魔術に傾倒し、黒い噂の絶えない者たちを伴って広範囲な旅を続け、度重なる魂の分裂によりハンサムさは消え失せ外見に歪みが生じ始めていた。そして「ヴォルデモート卿」という異名を広く使い始めるようにもなっていた。スミス殺害から10年後、トムは再びホグワーツを訪れ、闇の魔術に対する防衛術教諭のポストを求めて当時校長となっていたアルバス・ダンブルドアと再会した。短く表面的には友好的な会話の後、教えることに全く興味がないと見抜いていたダンブルドアは率直にトムがこの仕事を欲している理由を尋ねた。本当の目的である悪事を悟られたくなかったトムは理由を答えることはできず、軽い非難の後、かつての教師のもとを去った。ダンブルドアによれば、その日からトム・リドルの呪いにより闇の魔術に対する防衛術の教授職に1年を超えてとどまった者はひとりもいなかった。

トムのホグワーツ訪問は実り多きものではなかったが、彼はロウェナ・レイブンクローの髪飾り必要の部屋に隠すことに成功し誰にも見つからないと確信していた。髪飾りを隠す前、彼は10年間それを所持し続けていた。

闇の帝王の勃興 (1950年代~1970年)

「毎週、毎週、またしても死人や、行方不明や、拷問のニュースが入ってくる・・・・・・魔法省は大混乱だ。どうしてよいやらわからない。すべてをマグルから隠そうとするが、一方でマグルも死んでゆく。いたるところ恐怖だ・・・・・・パニック・・・・・・混乱・・・・・・そういう状態だった」
―闇の帝王の時代についてシリウス・ブラック[出典]
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権力の絶頂にあるヴォルデモート卿

今やヴォルデモート卿となった彼は、戦争が始まるまでの14年間、自分たちを死喰い人と呼ぶ従者たちを集めて過ごした。ある者たちは彼のマグルマグル生まれに対する優越感に同調し、またある者たちは富と権力に対する欲望から、また他の者たちは恐怖から闇の帝王に従った。ヴォルデモートは彼らを友人や家族というより召使いとみなしていた。彼らは自由に許されざる呪文を使い無情かつ無差別に殺人を繰り返した。シリウス・ブラックによれば、ヴォルデモートは策略、呪文、恐喝を駆使して人々を仲間に加え入れた。

このころのある時点でヴォルデモートは開心術の能力を劇的に増幅させ、人々(特に死喰い人たち)から世界一の開心術士と言われるようになった。ヴォルデモートは他者の心を読み支配し錯乱させることができ、嘘をつかれればほぼ毎回見破ることができた。セブルス・スネイプ曰く、ヴォルデモートは他者の心に精神的攻撃をかけることを楽しみ拷問の幻影を見せて発狂させることもあった。そして相手が文字通り死を請うまであらゆる方法で苦しめ続けようやく止めを刺すのであった。

第一次魔法戦争 (1970年~1981年)

「もちろん、立ち向かうものもいた・・・だが、みんな殺された。恐ろしや・・・残された数少ない安全な場所がホグワーツだった。ダンブルドアだけは『例のあの人』も一目置いていた」
第一次魔法戦争についてルビウス・ハグリッド[出典]
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仮面をつけた死喰い人たちに命令を与えるヴォルデモート

1970年、ヴォルデモートは魔法界の最大の弱点、彼らが追放した生物や動物たちを味方に付け第一次魔法戦争を巻き起こした。闇の帝王は長きにわたって山に追いやられていた巨人たち、ほとんどの魔女や魔法使いから迫害されていた狼人間たちを利用した。人々は杖の使用を禁じられた小鬼たちもヴォルデモートに味方するのではないかと恐れたが小鬼たちは決して加わらなかった。事実、ヴォルデモートは戦争中のあるときノッティンガム近くで何らかの理由から(あるいは理由もなく)小鬼の一家を皆殺しにした。

闇の魔術に対する並々ならぬ憎悪で知られた当時の魔法法執行部部長バーティ・クラウチ・シニアは、闇祓いたちに死喰い人に警告なく許されざる呪文を使用する権利を与える措置を制定し、時に容疑者をウィゼンガモットでの裁判を経ずに吸魂鬼に引き渡した。多くの無実の人々が投獄された。それから数年後、人々はヴォルデモートの名前を口にすることさえ恐るようになり「例のあの人」「名前を呼んではいけないあの人」と呼ばれるようになった。

ヴォルデモートが唯一心から恐れた人物、アルバス・ダンブルドアによる堅実な保護のもとホグワーツは戦争中も安全な学び舎として残り続けた。ダンブルドアはこのときヴォルデモートに対抗するため不死鳥の騎士団を結成した。戦争自体は11年に渡って続いた。

分霊箱の防御テスト

「クリーチャーは、レギュラス坊ちゃまに助けを求めて叫びました。ブラック奥様に、助けてと叫びました。でも、闇の帝王は笑うだけでした・・・」
―分霊箱の防御テストについてクリーチャー[出典]
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ロケットの分霊箱が隠された洞窟

戦争の9年目、ヴォルデモートは水晶の洞窟に隠したロケットの分霊箱の防御をテストすることにし、忠実な18歳の死喰い人レギュラス・ブラックに命じて屋敷しもべ妖精のクリーチャーを借りた。ヴォルデモートは屋敷しもべ妖精を連れて洞窟に行き絶望をもたらす水を飲ませ洞窟の島に残して死なせようとした。クリーチャーは屋敷しもべ妖精の魔法を使って生き延びレギュラスに起きたことを話した。

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洞窟を守る亡者たち

クリーチャーの話を聞いたレギュラスはすでに死喰い人でいることに疑問を感じていたこともあり離脱を企てた。彼は複製のロケットを用意し中にヴォルデモート宛のメモを入れ、クリーチャーに本物のロケットが隠されていた洞窟に案内するよう命じた。クリーチャーは入口の防御を破ってレギュラスを洞窟の中に導いた。ロケットが隠された水薬の水盆がある島でレギュラスは自分が水薬を飲み干したら本物と複製をすり替え、ひとりで逃げて分霊箱を破壊するように命じた。レギュラスは水薬を飲み極度の乾きから湖の水を飲もうとして亡者に引きずり込まれ死亡した。クリーチャーは主人の指示に従ってロケットをすり替え無事脱出したがいかなる努力を持ってしても分霊箱を破壊することはできなかった。

予言

「一方が生きる限り、他方は生きられぬ」
シビル・トレローニーの最初の予言の一部[出典]

戦争10年目、ヴォルデモートの力は頂点を極めていたころ、闇の帝王の没落の予言がシビル・トレローニーからアルバス・ダンブルドアに向かってなされた。これは占い学の教授職の面接の時、ホッグズ・ヘッドの宿で起こった。

予言は死喰い人で内通者のセブルス・スネイプに盗み聞きされていた。ダンブルドアによればスネイプは予言の前半部分しか聞いておらず店主のアバーフォース・ダンブルドアに追い出された。彼は予言の重要な部分を聞き逃していたことに気づかないまま、ヴォルデモート卿に盗み聞きしたことを報告した。

しかし、この出来事に対するトレローニーの表現は違っており、彼女は「変な気分」になったあとドアの外で盗み聞きしていたスネイプをアバーフォースが捕まえて部屋に連れ込んだと話した。ダンブルドアのこの件に関する説明はこれとは対照的である。しかしこれはダンブルドアがスパイの素性をハリーから隠し状況をわかりやすく伝えようとしていたためと考えられる。どちらにせよ、ヴォルデモートは予言の最初の一部を知り脅威を感じて予言が果たされる前に防ごうと行動に出た。

権力からの最初の失墜

「リリー、ハリーを連れて逃げろ!あいつだ!行くんだ!早く!僕が食い止める―」
―死の直前のジェームズ・ポッター[出典]
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ハリーを守るリリー・ポッター死の呪いをかけるヴォルデモート

長きに渡る捜索の末、ヴォルデモートはポッター一家の秘密の森人ピーター・ペティグリューであることを突き止め彼から居場所を聞き出した。ポッターに対する忠誠の術が破られたことでヴォルデモートは夜中に彼らの家を訪れたやすくジェームズとリリーを殺害することができた。しかしながら、彼がハリーに対して死の呪いを使うと呪文が跳ね返りヴォルデモートは肉体を失った。これはリリーが息子を守るため命を犠牲にしたためであり、その後何年にもわたってハリーには彼を守る古代の魔術がかけられていた。これにより、11年に及んだ第一次魔法戦争はヴォルデモートの敗北で幕を閉じた。

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初めて死に対面する幼児のハリー・ポッター

ヴォルデモートの新たな分霊箱が知らず知らずの作られたのはこの瞬間である。数年の実験、殺人、意図的な魂の分裂により、肉体が失われたとき彼の残りの魂は非常に不安定な状態となり、その小さなかけらが部屋に残っていた唯一の生存者、ハリー・ポッター自身の中に閉じ込められた。その魂はハリーのそれと融合し彼に闇の帝王の能力の一部を与えヴォルデモートの心への潜在的なつながりをもたらした。ヴォルデモートの引き裂かれた魂はその夜のうちに素早く廃墟から姿を消した。

消えた数年間 (1981年~1994年)

「俺様は肉体から引き裂かれ、霊魂にも満たない、ゴーストの端くれにも劣るものになった・・・しかし、俺様はまだ生きていた」
―ヴォルデモート卿[出典]

ヴォルデモート卿がはじめて権力を失ったあと、死喰い人の多くは姿を消し普通の生活に戻ろうとした。彼らは服従の呪文にかけられていたのだと主張したが、逮捕され、裁判を受けアズカバンに収監されたレストレンジ家のようにあくまで主人への忠誠を忘れない者たちもいた。しかし彼らのほとんどは結局自由になり社会に帰っていった。

ヴォルデモートはその肉体と魔力を失ったがゴーストのような形で生きながらえていた。彼が作った分霊箱が彼の魂を現実世界に結びつけていたためである。彼はかつて5つ目の分霊箱、ロウェナ・レイブンクローの失われた髪飾りを発見したアルバニアの森に隠れ忠実な死喰い人が現れるのを待っていた。だがほとんどのしもべたちは彼が死んだと信じ、忠実な者たちも死んだかアズカバンで服役していた。ヴォルデモートはヘビにとり憑いて肉体を得ていたが、こうした動物の体は魔法を使うことが難しいため彼はあまり好まず、さらに彼にとり憑かれた動物たちはどれも寿命を縮めすぐに死んでいった。さらに、彼が助けを得るには杖が必要だったが、動物たちにはもちろんそういった行動に適していなかった。

賢者の石の捜索

「善と悪が存在するのではなく、力と、力を求めるには弱すぎる者とが存在するだけなのだと」
―ヴォルデモートにとり憑かれたクィレル[出典]
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主人のためにユニコーンの血を飲むクィレル

1991年、ヴォルデモートは肉体を取り戻す計画を練った。ホグワーツのクィリナス・クィレル教授は愚かで騙されやすく、容易にヴォルデモートにつけ込まれた。彼はクィレルの体にとり憑き共にホグワーツに戻った。ヴォルデモートはクィレルに禁じられた森ユニコーンの血を飲むよう命じ、ユニコーンの癒しの能力で少しずつ力を得ていった。

ヴォルデモートはどこかで賢者の石と、石を使えば肉体を取り戻せることについて知った。彼は命の水を得るため、クィレルにグリンゴッツ魔法銀行の金庫からニコラス・フラメルの錬金術の結晶、賢者の石を盗むよう命じた。しかし石は同じ日のうちにすでに何者かに持ち出されており、ヴォルデモートはクィレルのホグワーツとのコネクションから石は学校にあると知った。

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クィレルにとり憑き、後頭部に現れたヴォルデモートの顔

その年、ハリー・ポッターのホグワーツ1年目、ヴォルデモートは賢者の石を盗もうと企んでいた。石にたどり着くには何十もの障害を超えなければならなかった。クィレルはホグワーツの森番ルビウス・ハグリッドをそそのかし三頭犬フラッフィーを寝かしつける方法を聞き出した。このために彼はハグリッドとカードゲームをしてドラゴンの卵を賭けなければならなかった。

第一次魔法戦争の終わりに陣営を寝返り魔法薬学教授となっていたセブルス・スネイプはクィレルを警戒し執拗に脅しつけた。クィレルが陽動のためホグワーツの地下牢でトロールを暴れさせるとスネイプは彼を妨害した。それでもヴォルデモートを止めることはできず、彼はクィレルに命じてダンブルドアを魔法省に呼び出す偽の手紙を書かせた。

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石をめぐって戦うクィレルとハリー

ヴォルデモートはゴールに向かって突き進み、防御を破ってみぞの鏡にたどり着いた。クィレルは主人に石を差し出す自分の姿を鏡の中に見たがどうやって石を取り出すのかはわからなかった。クィレルがスネイプから石を守ろうとしているのだと信じていたハリー・ポッターが現れ、ヴォルデモートは石を取り出す方法を見破った。ダンブルドアは後に「石を見つけたい者だけが、使いたいものではなく見つけたい者だけが、鏡から石を取り出すことができる」と語った。ヴォルデモートはこれに気づきクィレルはハリーを襲った。しかし彼がハリーに触れると彼の手は水膨れになり焼けただれた。ハリーは手をクィレル顔にあてがい致命傷を負わせた。そしてクィレルがそれ以上何かする前にダンブルドアが現れ、ヴォルデモートの魂はクィレルを殺して逃げていった。

秘密の部屋の再開門 (1992年)

「ヴォルデモートは僕の過去であり、現在であり、未来なのだ・・・、ハリー・ポッターよ」
―トム・リドルの記憶[出典]
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ハリー・ポッターに記憶を見せる日記のリドル

さらに弱ったヴォルデモートはアルバニアの森に戻った。またしても彼は助けに来るものを待たなければならなかった。1992年になる前、ルシウス・マルフォイはトム・リドルの日記を手に入れた。これは1940年代に少年時代のトム・マールヴォロ・リドルが分霊箱として作った日記である。マルフォイは日記を11歳のジニー・ウィーズリーの荷物に密かに忍び込ませホグワーツに持って行かせた。彼女は日記を書き始め16歳のトム・リドルから返答を受けた。彼女は操られていると知らず日記に心を打ち明け始めた。日記は少しずつ命と生命力を奪い始め吸収していった。日記に操られたジニーは秘密の部屋を開け、バジリスクを解き放ち、数名の生徒が石化させられた。その間、彼女はハグリッドのガチョウを殺しその血で学校の壁に脅迫の文字を書いた。動揺し混乱したジニーは日記が何か関連していると悟りそれを嘆きのマートルのトイレに流そうとした。ハリー・ポッターとロン・ウィーズリーが偶然日記を発見しハリーは日記と交流を始めた。

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バジリスクの牙でトム・リドルの日記を破壊するハリー

ハリーが日記を持っていると知ったジニーは自分が何を書いたかハリーに知られたくなかったため、また、あるいはその影響下でしたことを知られたくなかったため彼から日記を盗み出した。このヴォルデモートの魂のかけらがジニーの肉体を乗っ取る準備ができると日記は慈悲を求める彼女の叫びと懇願を無視して秘密の部屋に行かせた。ハリーは死ぬ前のジニーを発見しグリフィンドールの剣でバジリスクを倒した。ハリーのダンブルドアに対する深い尊敬と忠誠からフォークスも助けに現れた。

この遭遇と分霊箱によりハリーはヴォルデモートの「トム・マールヴォロ・リドル」としての過去を知った。最初、ハリーは彼を味方と考え助けを求めたがリドルはハリーに未来での正体を明かし、サラザール・スリザリンのマグル生まれ追放よりも復讐としてハリーを殺したがっていること示した。ハリーはバジリスクの牙で日記を突き刺し闇の力を破ろうとした。日記が破壊されただけでなく、ハリーは知らないうちにヴォルデモートの分霊箱を破壊したことになる。

復活 (1994年~1995年)

「死にお辞儀をするのだ、ハリー」
―復活したヴォルデモート[出典]
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ヴォルデモートの仮の肉体を抱えるピーター・ペティグリュー

ヴォルデモートは未だに弱く希望を捨て始めていたが、1994年、それまで死を装い動物もどきの能力でネズミに変身して追求を逃れていた「ワームテール」として知られるピーター・ペティグリューという従者が主人のもとに戻った。ふたりはふたりはヴォルデモートによる旅や魔法の使用に耐えうる最小限の肉体の創造に成功した。このとき肉体を保つために彼はユニコーンの血からできた水薬ナギニの毒を飲まなければならなかった。ダンブルドア賢者の石を確実に破壊したと知っていたため、ヴォルデモートは新しい体を作る命の水を諦め、かつての肉体と力を取り戻すことに決めた。この目標のためヴォルデモートは古い闇の魔術を使うことにし、それに不可欠な3つの材料、父親の骨、しもべの肉、の血が揃ったイングランドに戻る必要があった。

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バーティ・クラウチ・ジュニアとワームテールに計画を伝えるヴォルデモート

ペティグリューは魔法省の役人バーサ・ジョーキンズをアルバニアの森に隠れるヴォルデモートに差し出し彼は魔法を使用してジョーキンズから三大魔法学校対抗試合の情報を聞き出した。彼女を殺す前、ヴォルデモートは彼女に忘却術がかけられていることに驚き、アズカバンに収監され死んだと思われていた忠実な死喰い人バーティ・クラウチ・ジュニアの居所を尋問した。ヴォルデモートはバーティ・クラウチ・シニアが彼を脱獄させ家にかくまっていると知った。ジョーキンズは偶然家にいるバーティ・ジュニアを見てしまったために秘密を守るためバーティ・シニアから忘却術をかけられていたのであった。

リトル・ハングルトンのリドルの館に戻るとヴォルデモートは三大魔法学校対抗試合を利用する計画を盗み聞きしていた館の庭番フランク・ブライスを殺害した。ふたりはクラウチの屋敷に行き、クラウチ・シニアに服従の呪文をかけてクラウチ・ジュニアを解放した。

ヴォルデモートはクラウチ・ジュニアにホグワーツの新たな闇の魔術に対する防衛術教授アラスター・ムーディを捕まえるよう命じクラウチ・ジュニアとピーター・ペティグリューを首尾よくやってのけた。クラウチ・ジュニアはポリジュース薬を作り、監禁したムーディに変身して1年間学校でムーディのふりをして過ごした。彼は何ヶ月にもわたって三大魔法学校対抗試合に手を加え、ハリーが確実に密かに移動キーにすり替えられ優勝杯に1番早く触れられるようにした。

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セドリック・ディゴリーを殺すペティグリュー

スポーツマンシップに則ったハリーはセドリック・ディゴリーとの引き分けを主張し同時に優勝杯に触れたがそのためにふたりはヴォルデモートとワームテールが待ち受けるリトル・ハングルトンの墓地に送られてしまった。ヴォルデモートの命令によりペティグリューは死の呪いをもってセドリックを殺しハリーをリドル家の墓の上にきつく縛り付けた。

ワームテールがヴォルデモートの仮の体を完成間近の薬で満たされた鍋に入れ最初のふたつの材料も加えると薬は火花を上げる液体から毒々しい青に変化した。そして彼は主人を再生させるためにハリーの血も加え入れた。最後の材料が揃うと薬は眩い白に変わり輝く閃光を撒き散らし、グツグツと煮え立って厚い白い蒸気を上げ儀式が終わった。ヴォルデモートは肉体を取り戻し鍋から進み出た。ワームテールにローブを着させ復活した闇の帝王は自分の体を調べて取り戻した喜びに浸った。召使いを呼び寄せると彼の腕を取り戻ってきた闇の印を使って死喰い人を呼び出した。

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過去の行動についてルシウス・マルフォイに語るヴォルデモート

名誉を守ってアズカバンに入った者立ちを除いて、最も忠実であると思われる者たちが現れた。ヴォルデモートはまずほめたたえ、それから彼が死んだと信じたことを責め、復活した今、もっと忠実に仕えることを期待した。闇の帝王は、はじめての失脚の原因とクィリナス・クィレルを利用して賢者の石を盗もうとしたこと、その失敗、それ以前の隠匿の年月、そしていかにワームテールが彼を見つけたかについて死喰い人たちに語った。

それからヴォルデモートはハリーに注意を向け死喰い人の前で彼をからかい侮辱した。彼はハリーの拘束を解き、ハリーに対して絶大に有利な状況化で闇の帝王はこの若き魔法使いに決闘を挑んだ。磔の呪文服従の呪文で数回ハリーをいたぶったヴォルデモートは一方的な攻撃をやめハリーを永遠に葬り去ろうとした。しかしヴォルデモートが「アバダ ケダブラ」と唱えるとハリーは同時に「エクスぺリアームス」と叫びふたりの杖の双子の芯は直前呪文の効果を生み出した。

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ヴォルデモートとハリーの決死の戦いに現れる木霊

かつてヴォルデモートの杖に殺された人々の木霊が現れた。最初にセドリック・ディゴリー、それからフランク・ブライス、バーサ・ジョーキンズ、そしてリリーとジェームズの順だった。彼らはハリーを応援しヴォルデモートを妨害した。ハリーはその隙にセドリックの死体を持って対抗試合優勝杯を手にしホグワーツに戻った。

従者たちを取り戻したヴォルデモートだったがバーティ・クラウチ・ジュニアは発見されウィゼンガモットでの裁判なく吸魂鬼の接吻の処罰を受けた。そのためヴォルデモート復活の証拠はハリーの証言だけとなり魔法省はそれをかたくなに否定した。その一方でヴォルデモートは密かに力をつけていった。

第二次魔法戦争 (1995年~1998年)

予言をめぐる戦い

ハリー・ポッター: 「弱いのはおまえだ。おまえは愛を知らない。友情も。おまえは可哀想な奴だ」
ヴォルデモート: 「愚かな奴め、ハリー・ポッター。貴様はすべて失うぞ...すべてな」
―弱さの意味について話すハリー・ポッターとヴォルデモート[出典]
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魔法省がハリー・ポッターと彼を信じるものを中傷したことを伝える日刊予言者新聞の記事

1995年、アルバス・ダンブルドアはシリウス・ブラックの実家グリモールド・プレイス十二番地を本拠地にもう一度不死鳥の騎士団を結成した。ハリー・ポッターハーマイオニー・グレンジャーロン・ウィーズリーも学校を監視するために魔法省から送られてきたドローレス・アンブリッジに対抗してホグワーツでダンブルドア軍団という似た組織を立ち上げた。

ヴォルデモートはこのとき、神秘部に保管された前述の予言のすべてを聞きたがっていた。このころには、ベラトリックス・レストレンジを始めとする最も忠実な死喰い人たちがアズカバンから脱獄しヴォルデモートのもとに戻っていた。

ヴォルデモートの最初の予言奪取計画は、ルシウス・マルフォイに命じて騎士団のメンバー・スタージス・ポドモア服従の呪文をかけ、予言を取りに行かせることだった。しかしスタージスは神秘部に入ることができなかった。次の計画はブロデリック・ボードという無言者に服従の呪文をかけることだった。彼は予言を奪うよう命令されたが途中で重傷を負い聖マンゴの長期患者用病棟に収監されてしまった。この経験から、ヴォルデモートは予言を取り出せるのはその予言に関係のある者だけだと気づく。ヴォルデモートは自ら魔法省に赴く危険を冒せないため、ハリー・ポッターの傷に呼応する精神的接触を利用してかわりに彼を取りに行かせた。

ハリー、ハーマイオニー、ロン、ルーナ・ラブグッド、ジニー、ネビル・ロングボトムらダンブルドア軍団はシリウス・ブラックがそこで拷問されていると信じ込んで神秘部に助けに現れた。ハリーが棚から予言を取り上げるとすぐさま死喰い人が現れそれを要求した。6人のダンブルドア軍団員は応戦し、その戦いのさなか予言は割れてしまった。ヴォルデモートも魔法省に行かざるを得なかったが予言が失われたと知るとハリーを殺そうとした。

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神秘部でダンブルドアと決闘するヴォルデモート

ヴォルデモートの試みはアルバス・ダンブルドアにくじかれ、激しい決闘の火ぶたが切って落とされた。決闘はヴォルデモートがハリーの心に入ろうとしたことで終わり、彼はダンブルドアにハリーを殺させて自分を追い出させようとした。しかし後見人であるシリウスを失った悲しみでいっぱいのハリーの心は自らヴォルデモートを追い出すことに成功した。コーネリウス・ファッジ魔法大臣を始めとする魔法省の役人たちが到着するとヴォルデモートは姿を消し、彼の復活は公となりルシウス・マルフォイら死喰い人の多くは裁判でアズカバン行きとなった。

開戦のはじまり

「俺様は侮っていた。その結果、綿密な計画には起こりえぬことだが、幸運と偶然というつまらぬやつに阻まれてしまったのだ。しかし、いまは違う。以前には理解していなかったことが、いまはわかる。ポッターの息の根を止めるのは、俺様でなければならぬ。そうしてやる」
―1997年、死喰い人たちに対してヴォルデモート卿[出典]
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開戦:死喰い人によって破壊されるミレニアム・ブリッジ

ヴォルデモートがもはや姿を隠す必要のなくなったことで第二次魔法戦争が勃発した。吸魂鬼はアズカバンを去ってより多くの犠牲者を提供できる闇の帝王の側にいた。結果、この一団による事件が相次ぎ、多くのマグルが殺され橋は切り落とされた。マグルの世界でハリケーンのせいとされた橋の陥落は実際はヴォルデモートが味方に引き込んだ巨人の仕業によるものだった。ヴォルデモート自身は彼への抵抗を叫んでいた偉大な魔女で魔法法執行部部長のアメリア・ボーンズを決闘の末、殺害した。

1996年、ヴォルデモートがホグワーツ内部にスパイを必要としたためドラコ・マルフォイが死喰い人に加わった。彼はドラコにアルバス・ダンブルドアを殺すように命じ、ドラコに父親ができなかった任務をさせることでルシウスを罰しようとしていた。ドラコが失敗すれば2度目の大失敗となるところだったが彼は成功し、ボージン・アンド・バークスと必要の部屋をつなぐ姿をくらますキャビネット棚を使って死喰い人をホグワーツに招き入れた。天文台の塔の戦いが勃発した。

セブルス・スネイプがアルバス・ダンブルドアに死の呪いを使ったことでヴォルデモートの計画は成功した。死喰い人はホグワーツから逃走したが、この侵入はもはや闇の帝王に手の届かないところは残っていないということを如実に表していた。

1997年 夏

ヴォルデモートはマルフォイの館に陣取り本拠地にした。1997年の夏、彼はホグワーツのマグル学教授チャリティ・バーベッジを誘拐し、マルフォイの館の会合の途中で死喰い人の面前において殺害してナギニの餌にした。彼はまた誘拐された杖作りギャリック・オリバンダーを監禁し彼の杖がなぜハリー・ポッターの杖に対して機能しないのか尋問を行った。オリバンダーはふたりのが同じ芯を使用しているためお互いを傷つけないのだと説明した。これはハリーがより優れていたため墓地で生き延びたのではないかと訝しんでいたヴォルデモートにとって救いとなる情報だった。オリバンダーはヴォルデモートに別の杖を使うよう助言し彼はルシウス・マルフォイのものを借りた。

ハリー・ポッターがプリベット通り四番地に別れを告げた夜、ヴォルデモートは死喰い人を連れて滑空し不死鳥の騎士団と戦った。この戦いでヴォルデモートはアラスター・ムーディを殺した。彼がハリーを狙うと、ハリーの杖が異様な動きを見せ金の火花を散らしてマルフォイの杖を破壊した。ヴォルデモートが反応する前にハリーはテッドアンドロメダ・トンクスの家の防衛圏内に入りヴォルデモートは去る他なかった。

ヴォルデモートはマルフォイの館の本部に戻り磔の呪文でオリバンダーを拷問した。オリバンダーは正直に杖の術において2本の杖がそのような反応を示すとは聞いたことがないと答えた。ヴォルデモートはオリバンダーに、死の杖、宿命の杖とも呼ばれる伝説のニワトコの杖について知っていることをすべて話すよう命じた。

魔法省転覆

「魔法省は陥落した。スクリムジョールは死んだ。連中が、そっちに向かっている」
―不死鳥の騎士団に警告するキングズリー・シャックルボルト[出典]
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ヴォルデモートが新政権を運営するために選んだ役人たちと傀儡大臣

それから間もなく、ルーファス・スクリムジョールが殺され公式には引退と発表されたとき、魔法省はヴォルデモートの手中に収まった。この知らせはキングズリー・シャックルボルト守護霊によってビル・ウィーズリーフラー・デラクールの結婚式の途中だった隠れ穴に届けられた。ヴォルデモートは魔法法執行部長で死喰い人のヤックスリーが操る、服従の呪文にかかったパイアス・シックネスを傀儡に全体主義の警察組織を築き上げた。マグル生まれを把握してアズカバンに収容するためマグル生まれ登録委員会が組織された。ハリー・ポッターは危険分子ナンバーワンとして首に賞金をかけられダンブルドア殺害の容疑をかけられていた。一方、セブルス・スネイプはホグワーツの校長となり死喰い人の兄妹アミカスアレクト・カローは教師となっていた。

ヴォルデモートは名前を禁句に設定し、誰かが彼の名前を口に出して読んだ場合、その人物の位置を死喰い人が直ぐに特定できるようにした。彼は人々の恐怖と不安を維持するため、自らが魔法大臣であると公に発表することはなかった。

ニワトコの杖の捜索

Blue Glass Arrow.svg 詳細はニワトコの杖の探索を参照
「殺すがよい、ヴォルデモート。私は死を歓迎する!しかし、私の死が、お前の求めるものをもたらすわけではない」
―ヌルメンガードでヴォルデモートと対面したグリンデルバルド[出典]
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ヌルメンガードでヴォルデモートと対面したグリンデルバルド

住者たちがイギリスで彼の仕事を続ける一方、ヴォルデモートはニワトコの杖を奪うためドイツに赴き有名な杖作りグレゴロビッチに会った。

そして行く手を阻む人々を殺し続けたあと、ヴォルデモートは彼を見つけたが杖は昔盗まれてしまったという。ヴォルデモートはグレゴロビッチに開心術を用い、若い金髪の男が杖を奪った記憶を見た。ヴォルデモートはその若者の正体を尋ねたが、知らなかったためグレゴロビッチを殺した。

その後まもなく、ハリーと友人ハーマイオニー・グレンジャージェームズとリリー・ポッターの墓参りとバチルダ・バグショットグリフィンドールの剣を持っているかの確認に訪れたため、ナギニがヴォルデモートをゴドリックの谷に呼び出す。ハリーとハーマイオニーは姿を消したが、ヴォルデモートはバチルダ・バグショットの家で前述の金髪の青年の写真を発見した。青年はアルバス・ダンブルドアが1940年代に倒した闇の魔法使いゲラート・グリンデルバルドだった。

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ダンブルドアの墓からニワトコの杖を盗むヴォルデモート

ヴォルデモートはグリンデルバルドが繋がれている監獄ヌルメンガードに侵入しニワトコの杖の行方を訪ねた。グリンデルバルドは全く彼を恐れていないことを示してヴォルデモートを苛立たせ死を歓迎すると言い放った。ヴォルデモートは怒りから情報を得る前に彼を殺してしまうが、かつて彼を倒したダンブルドアが杖を回収したと推測しホグワーツに向かった。そこで彼はセブルス・スネイプに会いダンブルドアの墓を破ってニワトコの杖を盗み出した。

ホグワーツの戦い

Blue Glass Arrow.svg 詳細はホグワーツの戦いを参照
「おまえたちが、戦う準備をしているのはわかっている。何をしようが無駄なことだ。俺様には敵わぬ。おまえたちを殺したくはない。ホグワーツの教師に、俺様は多大な尊敬を払っているのだ。魔法族の血を流したくはない。ハリー・ポッターを差し出せ。真夜中まで待ってやる」
―ヴォルデモート卿[出典]

これに続き、グリンゴッツの小鬼数名が、ハリーと仲間たちがレストレンジ家の金庫に盗みに侵入したとヴォルデモートに報告した。これを聞いたヴォルデモートをパニックに陥り、さらに小さな金のカップが盗まれたと知ると激怒に震えた。この瞬間、彼はハリーたちが分霊箱を狙っているのだと気づいたが、誰にも話したことがない秘密をどうやってハリーが知ったのかわからなかった(実際ははダンブルドアとハリーがヴォルデモートの過去を探索することで彼が分霊箱を作ったこと、そして分霊箱が何であるかを見つけ出した)。ヴォルデモートはハリーと心がつながっていることに気づかないまますべての分霊箱の場所を心に思い浮かべ、無意識のうちに彼に最後の分霊箱の隠し場所はホグワーツであると教えてしまった。

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ホグワーツ城の包囲を始めるヴォルデモートとその軍隊

この失敗から、ヴォルデモートはゴーントの小屋と洞窟に分霊箱の確認に赴き、その両方で分霊箱が持ち去られて破壊されたらしいということを発見し怒りと恐怖を感じた。そしてホグワーツに戻った頃には教師をしていた死喰い人は追い出され彼との戦いに備えての準備が進められていた。彼は死喰い人人さらい狼人間巨人吸魂鬼アクロマンチュラの軍を総動員して闇祓い教授、城に残った生徒たちと戦うよう命じた。こうしてホグワーツの戦いの火ぶたが切り落とされた。ヴォルデモート自身は戦いに参加せず、なぜニワトコの杖が前の杖とさほど変わらないのかについて調べていた。ヴォルデモートは杖に自分を主人であると認識させる必要があると感じ、所有権が移り問題を解決できると確信してナギニに命じてセブルス・スネイプを殺した。

一時間の休戦
「もし、一時間の後におまえが俺様の許に来なかったならば、降参して出てこなかったならば、戦いを再開する。そのときは、俺様自身が戦闘に加わるぞ、ハリー・ポッター」
ホグワーツの戦いにおいて一時間の休戦を宣言するヴォルデモート[出典]
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ハリーに死の呪いを使うヴォルデモート

そしてヴォルデモートは一時間の休戦を宣言し、ハリー・ポッターが出てくれば即座に戦いをやめてこれ以上死者を出さないと約束した。ヴォルデモートは知らなかったが、ハリーの額の傷は1981年にヴォルデモートが彼を殺しそこねた時にできた7番目の分霊箱だった。ハリーが禁じられた森にヴォルデモートに会いに現れると、ヴォルデモートはすぐに死の呪いを使ったがこれはハリーの分霊箱を破壊し、額の傷を「普通」にしたに過ぎなかった。ヴォルデモートは知らなかったが3年前に彼が復活したとき、ハリーの血を使ったことで彼の母親の護りの力がヴォルデモートにも受け継がれ、それがヴォルデモートを通してハリーを生者の世界につなぎ止めていた。そのため、ハリーは地面に倒れ死んだふりをしていた。ハリーと魂を分かち合っていたヴォルデモートも倒れ込んだ。

何が起こったかわからなかったため、ヴォルデモートはナルシッサ・マルフォイに命じてハリーの体を調べさせた。ナルシッサは命令に従いハリー・ポッターは死んだと告げ死喰い人は狂喜乱舞した。ヴォルデモートはもはや驚異はなくなったと言い、捕らえたルビウス・ハグリッドにハリーの体をホグワーツまで運ばせることにした。ヴォルデモートは気づかなかったが、ナルシッサは城に入って息子を探すためハリーは死んだと嘘をついていた。

ハリーの「死」と満悦
「ハリー・ポッターは死んだ。今日この日より、俺様に忠誠を捧げよ。ハリー・ポッターは死んだ!...今こそ我がもとに降るがいい。さもなくば死ね」
禁じられた森での出来事の後、ハリーが死に戦いに勝ったと思ったヴォルデモート[出典]
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ハリーの「死」を喜ぶヴォルデモートと従者たち

ヴォルデモートと彼の軍隊は喜々としてホグワーツに行進しハグリッドに死体を運ばせてハリー・ポッターの死と戦いの終わりを宣言した。ヴォルデモートはハリーが逃げようとしたところを殺したと説明した。ネビル・ロングボトムは降伏する代わりにヴォルデモートを侮辱した。ネビルが仲間入りを拒むとヴォルデモートは彼に全身金縛り術をかけ、頭に載せた組み分け帽子に火をつけて見せしめにし、ホグワーツの寮はスリザリンのみにすると語った。しかしそのときホグワーツ抵抗軍の援軍が到着し、呪いが解けたネビルは帽子からゴドリック・グリフィンドールの剣を取り出し、ナギニを断ち切って最後の分霊箱を破壊した。怒りに駆られたヴォルデモートはネビルを狙うが、透明マントに姿を隠したハリーがふたりの間に盾の呪文をかけた。

ハリー・ポッターとの最後の戦い

ハリー・ポッター: 「今夜のおまえは、ほかの誰も殺せない。おまえはもう決して、誰も殺すことはできない。わからないのか?僕は、おまえがこの人々を傷つけるのを阻止するために、死ぬ覚悟だった―」
ヴォルデモート: 「しかし死ななかったな!」
ハリー・ポッター: 「―死ぬつもりだった。だからこそ、こうなったんだ。僕のしたことは、母の場合と同じだ。この人たちを、おまえから守ったのだ」
―ヴォルデモートとハリー・ポッターの最後の対決[出典]

ホグワーツの戦いの第二幕が始まり、ヴォルデモートはあたりかまわず攻撃をかけ彼の軍隊はホグワーツ城内へなだれ込んだ。大広間でヴォルデモートは一度にホラス・スラグホーンミネルバ・マクゴナガルキングズリー・シャックルボルトを相手にしたが、死喰い人たちは徐々に追い詰められていた。彼の最後のそして最強の副官ベラトリックス・レストレンジモリー・ウィーズリーに殺されるとヴォルデモートは怒りで彼女に杖を向けた。このときハリーは盾の呪文で彼女を守り姿を見せて生きていることを示した。ふたりの魔法使いは大広間の真ん中でにらみ合った。

ここでハリーは、自らを犠牲に差し出したことで母が死ぬときに彼を護った魔術と同じように、彼はホグワーツにいる大切な人を護ったのだと説明した。ハリーはヴォルデモートの知らない、彼よりも強力な魔術があると言い、加えてこれまでの行動に少しでも後悔を感じなければ先に横たわっているであろう暗い未来についても警告した。本名を呼んでヴォルデモートを挑発したハリーはスネイプの忠誠が常にダンブルドアにあったことを明かし、ダンブルドアの死は彼自身が計画したことであり、スネイプがニワトコの杖の主人であったことはないと告げた。杖の主人はドラコ・マルフォイだった。

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ヴォルデモートとハリーの最後の戦い

最初は衝撃を受けたヴォルデモートだったがハリーが前の杖を持っていなかったことですぐに落ち着きを取り戻し、ハリーを殺してからドラコを始末してニワトコの杖の真の所有者になると告げた。しかしハリーはすでにドラコを倒しておりニワトコの杖の主人はハリーになっていた。信じることを拒んだヴォルデモートはハリーに死の呪いを発し、ハリーは「トレードマーク」の呪文「エクスぺリアームス」を唱えた。ニワトコの杖は真の主人を殺すことを拒み、ヴォルデモートの呪文はハリーのそれに当たると逆流し、トム・マールヴォロ・リドルを永遠に葬り去った。

死後

ハリー・ポッター: 「先生、あれは何ですか?」
アルバス・ダンブルドア: 「我々の救いの、及ばぬものじゃよ」
―ヴォルデモートの魂を見たハリーとダンブルドア[出典]
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リンボにおけるヴォルデモートの傷ついた魂

死後、ヴォルデモートの死体は大広間から離れた小部屋に運び込まれた。この死体がどうなったかは不明である。一方、ヴォルデモートの引き裂かれた魂は永遠にリンボに囚われたままとなっていた。それまでしてきた数々の悪事のために、彼は生者の世界に戻ることもゴーストの世界に進むこともできなかった。

身体描写

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若き日のトム・リドル

若き日のトム・リドルは、色白の肌に漆黒の髪、黒い瞳をしており背が高くハンサムであると描写されている。憂いの篩の記憶で彼を見たハリー・ポッターはその顔にゴーント家の血筋を見いだせず、父親の方にそっくりであると考えた。リドルの端麗な容姿は成長につれ増していき、彼はそれをホグワーツの教師たちの懐に入るために利用した。

ところが、彼が闇の魔術に深入りするにつれハンサムな容姿は消え去り、顔の造形は歪み、ヒト型爬虫類のような外見になって肌は真っ白になった。そして目は常に血走った赤みを帯びるようになった。しかし、復活以降のヴォルデモートは青白い肌に骸骨のように痩せた体、ネコの目のような切れ目の入った暗いスカーレットの瞳を持つようになったと描写されている。彼は髑髏に似たチョークのように白い頭にヘビに似た鼻腔、クモに似た不自然に細長い指も備えていた。

ヴォルデモートには髪や唇がないことも言及されている。長く鋭い青い爪があり黒いフード付きの外套や優雅な黒いローブを着用した。声は時折「シューシューいう」と描写され比較的高く冷たいものだった。こうした劣化は分霊箱を作るために魂を幾度にもわたって引き裂いたことによって人間から遠ざかったことが原因と思われる。

舞台裏

登場作品

脚注

  1. 『秘密の部屋』は1992年~93年の物語である。そしてその50年前、1942年~43年に部屋が開かれた。このときハグリッドは3年生でリドルはその2学年上ということから5年生である。1942年の15年前は1927年であるが、リドルは大晦日に生まれているため1926年ということになる。

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