『クィディッチ今昔』とは2001年にJ・K・ローリングがコミック・リリーフ・チャリティーのために書き下ろした本である。『ハリー・ポッター』シリーズ中に登場する本「クィディッチ今昔」のコピーという設定でありケニルワージー・ウィスプという仮名のもとで出版された。アルバス・ダンブルドアによる前書きが掲載されており、彼によればホグワーツの図書室司書・イルマ・ピンスを説得する際、彼女の「指を一本ずつ、むりやり本の背からひっぺがさなければ」ならなかったという。
最初のページには貸し出しの記録が掲載されておりホグワーツのクィディッチ・プレイヤーの名前が多く見られる。『ハリー・ポッターと賢者の石』で最初の箒の授業の前に借りたことからH・グレンジャーの名前が下の方に書かれている。他にはO・ウッド、B・ダンスタン、M・フリント、C・ディゴリー、A・ジョンソン、E・マクミラン、T・ブート、S・フォーセット、K・バンディ、K・ベル、C・ワリントン、J・ドーニー、T・ノット、S・キャッパー、M・ブルストロード、R・ウィーズリー、H・ポッターらの名前が記載されている。しかしながら、イギリスで発売された2009年版では貸し出し記録はR・ウィーズリー、N・ロングボトム、S・ボーンズ、H・グレンジャー、パドマ・パチル、E・マクミラン、M・ブルストロード、H・グレンジャー(2度目)、ドラコ・マルフォイの順番になっている。
コピーライトのページには推薦の言葉が載っており、バチルダ・バグショット、ブルータス・スクリムガー、ギルデロイ・ロックハート、ルード・バグマン、リータ・スキーター、「賢い箒の選び方」編集者といった魔法界著名人の言葉が記載されている。
目次[]
- まえがき
- 飛行箒の進化
- 古代の競技箒
- クィアディッチ湿原の競技
- 黄金のスニッチ登場
- マグル対策
- 14世紀以降のクィディッチの変遷
- 競技場
- ボール
- 選手
- ルール
- 審判
- イギリスとアイルランドのクィディッチ・チーム
- クィディッチの世界的普及
- 競技用箒の発達
- 今日のクィディッチ