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アメリカ合衆国魔法議会、頭文字をとって通称MACUSAマクーザアメリカ合衆国に住む魔法族の政府としての役割を果たす統治機構である[4]アメリカ合衆国魔法議会議長の肩書を持つ人物によって率いられる。上院および下院の二院制を採用しているノー-マジのアメリカ合衆国議会と異なり、MACUSAは一院制である[5]。MACUSAの拠点はニューヨーク市のダウンタウンにある超高層ビル、ウールワース・ビルの中にある[6]

組織

MACUSAは魔法省魔法議会といった他の国々の魔法政府と多くの点において同じ役割を果たしている[4]

MACUSAはイギリス魔法省の前身であるグレートブリテン魔法評議会をモデルに設立された。北アメリカ大陸全土の魔法コミュニティから選出された代表議員がMACUSAに参加し、アメリカ人の魔法族の治安を守り、保護するための法律を制定している[1]

初期のMACUSAの主な活動目的は、スカウラーと呼ばれる集団を大陸から排除することだった。堕落した魔法使いの傭兵集団であるスカウラーは、個人的な利益のために他の魔法使いを攻撃するという悪行を行っていた。そしてMACUSAにとって2番目の課題となったのは、組織化された法執行機関がまだ存在しないことを理由にヨーロッパを始めとする国々からアメリカへ逃れてきた魔法犯罪者たちだった[1]

拠点

アメリカ合衆国魔法議会の拠点はもともとアパラチア山脈にあった。しかし時代が流れるにつれ、ノー-マジと同じく魔法使いも都市部に集まり始めたため、この拠点はあまりに辺鄙で不便になった。その後、MACUSAは何度か拠点を移している[1]

やがてニューヨーク市にあるウールワース・ビルがMACUSAの拠点になった。1920年代当時、ウールワース・ビルの中にあるMACUSAのメイン・ホールは、黒と金の装飾できらびやかに輝く高さ数百フィートもの巨大建造物になっていた。当時、メイン・ホールにはアメリカ合衆国魔法議会議長セラフィーナ・ピッカリーの肖像画が掲げられ、巨大な魔法漏洩脅威レベル計測器が階段の上に設置されていた。多面式の時計のようなこの装置は、魔法界の秘密がどれほど暴露の危険にさらされているかをダイヤルで表示していた。

歴史

初期

Purgantes

全盛期のスカウラー

アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)はセーレム魔女裁判の影響を受けて1963年に設立された[1] (また前年には国際魔法使い機密保持法も成立している[7])。すなわちMACUSAはノー-マジの政府であるアメリカ合衆国議会より1世紀も早く設立されていたことになる[1]。当時の代表議員の1人であるジョシア・ジャクソンはのちにMACUSAの初代議長となった。ジョシア・ジャクソンはセーレム魔女裁判がもたらした数々のトラブルに立ち向かうだけの力がある指導者と評価されていたのである[2]

Macusa-history

MACUSAの初代闇祓い12人

北アメリカの魔法議会が直面した最初の課題は、魔法使いの賞金稼ぎややくざ者の集団であるスカウラーを裁きの場に連れ出し、彼らを殺人罪や魔法の不正使用、拷問罪で処罰することだった[1]。そのため議長になったジョシア・ジャクソンにとって、闇祓いの創設および育成が最優先事項となった。アメリカ最初の闇祓いは12名の志願者で、彼らは大きな試練に直面した。多くの闇祓いが任務で命を落とし、初代メンバーのうち老年まで生きることができたのは2人だけだった。彼らは北アメリカの魔法コミュニティで不朽の尊敬を勝ち取り、その子孫まで人々の尊敬を集めた[2]

MACUSAは創設以来少なくとも5回に渡って拠点を移動している。もともとMACUAはノー-マジに見つかるのを避けるため、決まった集会場を持たずに転々としていた。やがてMACUSAはアパラチア山脈に魔法建造物を築いて本部にしたが、あまりにも辺鄙で不便だったためにのちに移転することになった[2]

アメリカでは魔法使いとノー-マジの関係が極めて敵対的であったため、MACUSAがノー-マジの政府と提携したことはなかった[2]

MACUSA-FB

1920年代のMACUSA本部

1760年、MACUSAはソーントン・ハーカウェイ議長の故郷であるバージニア州ウィリアムズバーグに本部を移した。ハーカウェイはノー-マジの人々に対して極めて強い攻撃性を持つクラップを飼育していたことで知られる。不幸にも、このクラップが地元のノー-マジを襲撃した事件が国際魔法使い機密保持法の重大な違反となり、ハーカウェイは議長職を去ることとなった[2]

その後MACUSAはエイブル・フレミング議長の家があるメリーランド州ボルティモアに移った。しかしアメリカ独立戦争が始まった際にノー-マジの議会がボルティモアに置かれたため、MACUSAはワシントンに拠点を移すことに決まった[2]

1777年エリザベス・マクギリガディ議長の政権下で悪名高い「国か族か?論争」が行われた。この臨時会議の影響で、MACUSAは大会議室を拡張することになった。彼らは魔法コミュニティと国家のどちらを優先すべきか、はたまたイギリスのマグルに対するアメリカの独立戦争に参加するべきなのかを話し合った。また彼らは、この戦争は本当に自分たちの戦いなのか否かについても意見を交わした。議論は紛糾し、戦闘すら起きた。介入主義者は戦いに加われば救える命があると主張し、非干渉主義者は戦いに加われば魔法コミュニティを危険にさらすことになると反論した。アメリカ人のノー-マジに与して戦うべきかを判断するため、MACUSAは最終的にイギリス魔法省に助言を求め、たった4語からなる返信の手紙 ――“我傍観す” ――を受け取った。マクギリガディの返信は “しかと”という更に短いものだった[2]

アメリカの魔法使いと魔女は公式には戦いには加わらなかったが、非公式にはノー-マジの隣人を守るための試みが数多く行われた。戦争が終わった際には、魔法コミュニティも残りのアメリカ社会とともに独立記念日を祝福した[2]

FB-Salem memorial

セーレムの記念碑

ノー-マジのバーソロミュー・ベアボーンに恋をした魔女、ドーカス・トゥエルブツリーズが機密保持法の重大な違反を犯した後、当時の議長であるエミリー・ラパポートによってラパポート法が制定され、ノー-マジと魔法コミュニティのあいだに厳格な分離政策が敷かれた。この法律のもとでは、魔法族はノー-マジと親しくしたり結婚することすら禁止され、違反者には厳しい罰が課せられた。ノー-マジとのやり取りは日常生活で最低限必要なものだけに限られた。この頃、MACUSAは魔法コミュニティが露見する可能性を抑えるため、ノー-マジ政府から厳格な独立を貫いていた[2][8]

ラパポート法のもと、MACUSAは長年にわたってノー-マジのコミュニティとの接触を避け続け、また国際魔法使い機密保持法を破る者たちには厳しい処罰を行った。

MACUSAは1892年まで拠点をワシントンに置いていたが、この年に発生したサスカッチ大反乱で再び魔法界の機密保持が危険にさらされた。大反乱の責任者として、歴史家たちは魔法生物保護局の長であるアイリーン・ニーダンダーの名を挙げている。“一線を越えた”サスカッチを攻撃対象とするというニーダンダーの決定が、彼等の反乱を招いたためである。事件の後、ワシントンでは大規模な忘却処置が行われた。

新しい拠点が必要になったMACUSAは、数年間にわたってニューヨークの新築ビル建設チームに魔法使いたちを潜入させた。最終的に、ブロードウェイウールワース・ビルが彼らの新しい本部になった。この建物はノー-マジの人々も収容することができるが、適切な呪文をかければ魔法使い用の空間に様変わりする。入り口の上に彫られたフクロウを除き、外から見てこの建物がMACUSAの本部であることを示す手がかりは無い。

近代

19世紀末、アメリカの魔法族全員にの所持許可証の携帯を義務づける法律が制定された。魔法に関するあらゆる活動をMACUSAが把握し、魔法族の犯罪者を杖によって識別するためである[9]。ラパポート法は1920年代になっても効力を持ち、MACUSAにはイギリス魔法省にはない部局がいくつか存在した。ノー-マジとの友好関係を取締まる局や、の所持許可証を発行・検証する管理室などである[2]

エンブレム

Wb-homina-rappaports-law
  • MACUSAのエンブレムはアメリカ大統領の公印に基づいており、アメリカ国旗と結ばれた不死鳥の抽象画が描かれている。
  • 1926年当時、ハワイとアラスカはアメリカの州に属していなかったため、星の数は48個。

裏話

  • 横76m高さ15mのMACUSAのセットがリーブスデンスタジオに作られているが、特殊効果により天井の大きさは210mになる。
  • MACUSAのデザインは、マンハッタンあるアメリカン・ラジエーター・ビルのゴシック装飾やアールデコ様式が元となっている。
  • セットを監修したスタッフによると、『裕福さを装飾で表した。魔法界の政府の権力の座のこと考えると、金色であることが正しいと思ったんだ』とのこと。
  • 撮影現場で使われているディレクターズチェアにはウールワース・ビルのイラストが描かれている。[10]

登場作品

脚注


アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA/マクーザ)
MACUSA Logo
歴代議長

ジョシア・ジャクソン (1693年-?) · チャリティ・ウィルキンソン · ソーントン・ハーカウェイ (1760年頃) ·
エイブル・フレミング · エリザベス・マクギリガディ (1777年頃) · エミリー・ラパポート (1790年頃) ·
セラフィーナ・ピッカリー (1920年-1928年) · サミュエル・G・クォーホグ (2014年頃)

闇祓い

エイブラハム・ポッター · バーティルド・ロッシュ · カルロス・ロペス · コーマック・オブライエン · E・A・リマス · ゴンダルファス・グレイブス · ヘルムート・ヴァイス · M・L・マイナス · M・P・カーネイラス · メアリー・ジョーンシー · マンゴ・マクダフ · パーシバル・グレイブス · ポーペンティナ・ゴールドスタイン · ロバート・グリムスディッチ · セオダード・フォンテーン · ウィルヘルム・フィッシャー

その他の役職

Apparition Examiner · Auror Commissioner · Captain of Aurors · Chief Auror · Chief of Staff · Director of Magical Security · Executioner · Federal Identity Commissioner · Federal Wand Permit Officer · Keeper of Treasure and Dragots · Obliviator ·Surveillor of Activity

その他の人物

Abernathy · Albert Perschky · Aristotle Twelvetrees · Bernadette · Beryl · Cecily · E. A. Limus · F. Wakefield · Irene Kneedander · J. Ward · L. O'Sullivan · Magali Crowe · Paloma Proudfoot · Queenie Goldstein · Red · Ruby · Sam · Unidentified executioner (I) · Unidentified executioner (II) · Y. Blishen

部局

Body for Protection of Magical Species · Department of Aurors · Department of Magical Law Enforcement · Department of No-Maj Misinformation · Department of Unidentifiable Magical Objects · Federal Bureau of Covert Vigilance and No-Maj Obliviation · MACUSA Surveillance Wizarding Resources Department · Magical Cleaning Department · Major Investigation Department · Office for Magic Relations and Education · US Auror Divisions · Wizarding Resources Department

地名

Death Cell · Great Meeting Chamber · Lobby · No-Maj Fraternisation sub-division · Pentagram Office · Percival Graves' office · Register Office · Typing Pool · Wand Permit Office · Young Wizards Daycare Center